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■ デジカメ画像を印刷してみましょう!

 最近、高性能なデジカメとプリンタを買ったと自慢している「N氏」に、「使っているプリンタは、1画素を何ドットで表現して
 いるのですか?」と聞くと、意味が判らないのか、きょとんとしている。

 「デジカメには300万画素は必要だね!」と私に自慢げに言っていたのに、そんなことも知らないとは、300万画素が
 何の為に必要なの?と聞き返したくなります。

 私のプリンタ EPSON PM750は過去のマシンなので印刷における1画素を6ドットで表現するのですが、その数値を
 彼は知らないらしい。
 知らなくても使えるのが、文明の利器かもしれませんが、無知なのはあまり自慢できるものではありませんね。

 で、ちょっとこの辺のことを解説いたします。
 インクジェットプリンタの場合、インクの濃さは変えられないので、横方向の6個のインクのうち何個を印刷するかで、
 1つの画素の濃いから薄いまでを表現しているのです。
 (インク滴の大きさを変える高級機もありますが、話が難しくなるのでここではパスです)

 ちなみに私のプリンタは、1440dpi、知人のは2880dpiです。
 このdpiとは、ドット/インチという意味で、25.4mmの範囲に何個のインクの粒子で点が印刷出来るかという数値
 なのです。 当然、大きい方が高精細な印刷を行うことが出来ます。
 (知人のプリンタはPM950という羨ましいくらいの新しい機種です)

 1440dpi/6ドット=240dpi という計算を、パソコンで処理すると、あっという間に1インチ当たり、240画素まで
 正確に印刷できることが判ります。

 私が使っているデジカメCP−950の場合、210万画素なので、横のドット数は1600です。
 300万画素なら、もっと大きいのですが、ここでは省略します。

 横が1600ドットのデジカメなら、1600/240=6.67インチ=169mmまで正確に、印刷出来る事になります。
 つまり、横169mm x 縦127mmまでが撮影した情報を正確に表現できるのです。

 だから、このデータを使ってA4に印刷させると、印刷するデータを演算(合成)で作るので、正確ではない印刷しか
 出来ないのす。 でも正確ではないと言っても、印刷したものを自分の机の前に飾るには十分な品質です。

 旅先の思い出を蘇らせてくれるのは、写真の品質ではなく、何が写っているかということですからね。
 十分満足できる印刷だと私は思っています。

 写真を撮る時にただ撮るのではなく、こんなことを考えて撮っておけばデータが後々まで使えることになるし、
 不要に大きなデータにならなくて済みます。 最近のデジカメは、撮影時に記録するサイズを切り替えることが出来ます。
 更には、同じドット数でも、圧縮率を変えて記録することも切り替えることができます。

 「メモリが少なくて!枚数が撮れない!」と嘆いている貴兄へ、本当にそのドット数は必要ですか。
 1ランク ドット数を小さくして、撮影可能な枚数を増やした方が良いのではないですか?

 なお、この話題は貧乏人への助言であり、メモリがふんだんに購入できる人は高精細で撮るべきなのは言うまでも
 ありません。 一度しかない撮影のチャンスを生かすには、それ以外ないですからね。

 「N氏」は裕福なので、デジカメもプリンタも私よりずっと高性能なものを使っています。
 更には、細かい仕様など知らなくても、素晴らしいデジカメ環境を手に入れています。
 で、きっと素晴らしい写真を撮っていることでしょう。 最近のカメラは高性能!ですからね。

 一方、高性能は良いけど、インク代と用紙が高いのが難点ですね。 と思ってしまう私は、やはり貧乏人です。 

■ まとめ

 道具ですから、使わなきゃ! 損してしまいます。 でも、同じ使うにしても、考えてから使いましょう。

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