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■ デジカメ閑話 その4 (カタログの呪文解読:被写体深度編)

 何それ?って思いますよね。  一言で言えばどこにピントが合ってるの?という範囲の事です。

 え、ピントが合うのは1ヶ所じゃないの??と思うかもしれませんが、実は幅があるのです。
 極端に言えば、昔懐かしいピンホールカメラはシャッターも絞りもありませんが、近くから無限遠まで全ての範囲でピントが
 合います。

 今のカメラには、シャッターや絞りと言う高機能(?)な部品が付いているので、工夫次第で近くから無限遠までピントを
 合わさないようにすることが出きるのです。

 でもピントを合わさないって、どんな時に使うの?と更なる疑問が生じますよね。
 例えば、公園に行き、綺麗な桜が咲いていたとします。彼女を木の傍に立たせて写真を撮ろうとしますが、後では酒に
 酔った親父や花見客がうろうろしています。

 皆さん、どいて下さい!と言える人は良いのですが、小市民はそれも言えずシャッターを押すしかありません。
 でも、彼女と桜の枝にだけ、ピントを合わせて、後の親父をぼかしてしまえば、バックは風景の一部として、あまり気に
 ならなくなります。

 つまり、深度を浅くするというわけです。 (ルーラの呪文効果です。)

 でも別の日に、彼女とハイキングに行った時には、彼女だけでなく後ろの風景にもピントが合っていないといけません。
 でないと後で「ここどこ?」状態になります。 この場合には、深度を深くして、バックにもピントを合わせるようにして
 撮影します。

 普段使用しているAUTOで撮影していると、深度を変えることは出来ません。
 (AUTOしかない機種を使っている人は残念ですが、これから先は読んでも知識が増えるだけです。買い換えると時の
  参考にしてください。)

 いわゆるマニュアルという機能で、この深度を変える事が出きるのです。 難しくはありません。
 先ほどのピンホールカメラが全てのことを教えてくれます。

 深度を深くするには、
   ->ピンホールカメラに近づける。->絞り値を大きくする。(値が大きいと、開口部は小さくなります)
      ->シャッター速度を遅くする。

 深度を浅くするには、
   ->虫眼鏡に近づける。->絞り値を小さくする。->シャッター速度を早くする。

 これ以外にも、ズームのある機種では、望遠側で撮影した方が深度は浅くなります。

 絞り込むと、シャッター速度が遅くなり手ブレが生じ易くなるので、三脚を使う事をお薦めします。
 だから、風景写真を撮る親父はでかい三脚使ってるのかぁ!って、納得して下さい。

 こんなことにでも、ちょっと工夫すると良い写真を撮れるようになりますよ。
 せっかく撮るのですから、良い状態で撮影したいですね。後での加工は限度がありますからね。

■ まとめ

 ボケを巧くつかうと、ソフトなイメージの写真になります。 一眼レフなら、絞りを絞り込むことで、ファインダーを覗いて深度を
 確認してから、撮影することが出来ます。 昔はそれが普通だったのですが、今やシャッターを押すだけの時代です。
 デジカメは便利である反面、自分の好みに撮ることは出来ません。 やはり、一眼レフタイプは高いだけのことはあります。

尾瀬で幕営しま専科
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