■ デジカメ閑話 その3 (カタログの呪文解読:画素数編)
一般に画素数が多いほど、記録する情報が多いので綺麗で高精細?な写真が撮れます。
でもここで画素数と共に重要なのは、CCDのサイズです。 大きい事は良い事だ!
しかしながら、画素数が大きい=CCDのサイズが大きいではありません。
でも、カタログを比較して見ると判りますが、大きなCCDを使っている機種はレンズも大きくて、困ったことに高価な機種が
多いのです。
画素数の大きなCCDでも、CCDのサイズが小さいデジカメは、コンパクトですが、貧弱なレンズのものがあります。
これでは画素数が多くても、シャープでクリアな良い写真は取れません。 (それとも技術の進歩で良くなったかな?)
一言で言うと、CCDが大きいと言うことは光量に対して余裕があると言うことです。
光が当たると、CCDに電荷が溜まります。電荷なんて書くと、物理の時間のようですね。
もっと簡単に例えると、デジカメで撮影するという状態はコップに水を注ぐようなものです。
最初にコップは空なので、「黒」ということになります。明るいということは、光、、、ここでは水の量が多いということなので、
待っていればそれなりの量の水が溜まります。
少し溜まると、黒からグレーへ次第に変化していきます。 想像してみてください、白黒写真の世界でしょ!
で、時間をかけていけば次第に水は増えて、ついにコップの縁まで来ます。 つまりこの状態は「白」です。
それ以上、いくら光が当たっても、コップから水が漏れるだけで、白は白です。
この水が溢れた状態は実に困ってしまうのです。
より具体的に、この場合の例をあげると、人の顔を横からアップで撮影した時、鼻の頭が白くなってしまうという事です。
つまり、顔の他の部分の映像をしっかり描こうとすると、鼻の脂の付いた天辺は輝いているので、白くなってしまうのです。
本来、普通の人の鼻は白くはありませんから、ちゃんとした肌色にしたいと思いますよね!
撮影時に白くなったら、いくらソフトでも補正できません。 白を肌色に変換!なんてやったら、写真が台無しになります。
話を戻すと、CCDが小さいと言うことは、水を溜めるコップが小さいということなので、飽和し易いのです。
ですから、CCDのサイズが大きくて、画素数の多いデジカメが「N氏」が買うべき理想とするカメラということになります。
確かに画素数は多い方が表現力はアップします。 知人が買った「安いのに高解像度だ!」と自慢していたカメラのCCDが
大きなものであることをこの場を借りて願っています。 でないと、画素数は多いけれど、太陽の下では使えません。
曇りの日にお使い下さい。 何ていう、困ったちゃんかもしれませんからね。
更に、画素数が多い=画像のメモリ容量が大きいと言うことです。
メモリの容量=価格、にも響きますので、高価なカメラ本体は買えたが、メモリは小さいのを我慢して使っていて、枚数が
撮れない!なんてのは本末転倒だと思います。
デジカメはランニングコストが安いのがメリットなのだから、バチバチ撮れないと元が取れないですよ。
■ まとめ
最近、画素数だけはやたらと大きくなっています。 でも、画素数に頼るより、写真の原理の本質を知るともっと状況に
応じた写真が撮れるようになります。 間違いない!
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