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■ デジカメ閑話 その5 (カタログの呪文解読:レンズ編)

 カタログを見ると、NIKONのCOOLPIX2500の場合、レンズ:3倍ズームニッコールレンズ、f=5.6〜16.8mm
 (35mm判換算37〜111mm)、F2.7〜4.8

 何じゃそりゃぁ??? 「f」と「F」、、、カタログにはどこに書いているのか? 写真好き屋なら常識!、でも普通の人には
 判らない暗号です。 f:焦点距離 、F:開放絞り値 が呪文の意味です。

 焦点距離が短いと、拾い範囲(ワイド、広角)が撮影出来ます。 人間の目は、35mm判換算で50〜55mmと言われて
 います。 ですから、35mmだと、見た目以上の広い範囲が撮影可能です。
 その逆に、焦点距離が長いと望遠になります。111mmだと、見た目の2倍の画像になります。
 この辺は、すんなり理解できる事でしょう。

 一方、F:開放絞り値は少し難しい話題です。 何故、開放!かと言うと、普通レンズは絞って使う事が多いからです。
 でも、開放にすればここまで出きるんだ!という値なのです。
 ちょっと、悩むのですが、数字が小さい方が明るい=大きな口径のレンズです。

 F値が小さいと、「レンズが大きく明るい」=暗いところでも、早いシャッター速度が得られる。被写体が動く物の場合、
 この機能は重要です。 明るい事に対しては、レンズ側で、絞り込むことが出来るので、組合せのバリエーションが
 広がります。 絞りでもまだ明るい時には、フィルターを使えば、光量を減らせるので、スローシャッターにも対応出来ます。

 F値の大きな(暗いレンズ)ものは、これらの選択の余地がないのです。 相手にレフやストロボで光を当てるか、シャッター
 速度を遅くして光量を多くするしかありません。 裏技として、フィルムの感度を上げることも可能ですが、1本分を同じ条件で
 撮影しないといけません。

 滝の流れや噴水を流れる様に撮影するためには、スローシャッターにしないといけません。
 反対に、水滴の一粒ずつ止まっているような、普段我々が目にすることの無いような画像は、高速シャッターで撮影する
 必要があるのです。 とは言え、デジカメでそこまでこだわりのある写真は普通撮らないでしょうけどね。

 以前、ご紹介したPanasonic FZ-1は、35mmフィルム換算で、最大f420mm、全域F2.8です。
 この仕様は一眼レフのユーザから見て、もとても魅力的です。

 一般には、焦点距離が長くなると、絞り値が大きくなります。 これは、シャッター速度が遅くなることを意味しています。
 つまり、手ブレの可能性が高くなると言うことです。

 三脚がない時、1/30秒でシャッターを切るか、1/15秒で切るかは画質(手ブレ)に大きな影響を与えます。
 (私は1/30秒でも自信がないです。)

 実はこんな事を言えるのは、デジカメならではのことなのです。 普通のカメラの場合、f値が最低のシャッター速度と
 言われています。  つまり、50mmのレンズなら、1/64秒が手持ちの限度なのです。
 でも、デジカメなら数で勝負!できます。駄目なら、消去してしまいましょう。

 私はそんな時、樹木やベンチなど利用できる物は何でも利用します。そうして、お気に入りが撮れた時の喜びは想い出に
 なりますよ。

 昼間の撮影では気にならないシャッター速度ですが、風景を撮る私としては暗くなってきてから撮影することが多いのです。
 そんな時に少しでも高速で切れる明るいレンズは高価ですが、やはり欲しくなりますねぇ。

 夕焼けって、こんなですから! シャッター速度 1/80、1/30、1/15、1/7秒 まあ、1/7秒でもブレテいない!
  

  

 1/7秒の世界 アップに耐えられるかな? 
 

■ まとめ

 レンズの大きな一眼レフが携帯のデジカメより綺麗に撮れるのは当たり前ですが、やはりその理屈を知っていた方が
 もっと色んな楽しみ方ができますよ。
 

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