♪   茨城の風景 by 観天望気
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■ 風景写真

 風景写真とは言っても、自分が住んでいる近場の写真となると、毎年同じような風景を撮影します。
 撮る側としては、それはそれで、それなりに面白いと思います。
 比較すると、昨年との微妙な変化が判りますからね。 でもそう思うのは、撮影する側の想いです。

 見る側! そう、貴方の事です。 そちら側からすると、「何だ!前と同じじゃん!」となります。

 風景写真の難しさがここにあります。 (最近、多重人格的な発想が、ごく普通な感情なのです。
 やっぱ変かなぁ? 自称弁護士の観天望気はそう思っています。)
 自分で撮影する人が他人の写真を見ると、つい自分のイメージと比較して考えます。

 そこで、この構図が良いとか光や風の具合がどうとかの意見が言いたくなります。
 でもそう言われても風景の場合には、自分で構成を好きにアレンジできません。
 「この木は邪魔だから、ひっこ抜いて、、、そこの雲、もう少し右!、、、」はない!

 でも、最初に思うのは、「何だ!前に何処かで見た風景と同じじゃん!」が普通です。

 私も展覧会に行くと、いつもそう思います。皆さんが良いと思う風景は、そう変わらないですからね。
 別に写真に撮らなくても、風景はそこにあります。写真はそれを切り取り保存するだけです。
  

 なら、今や科学の時代! 悩む必要はもうありません。

 画像編集ソフトで処理すると、不要な物は簡単に除去出来ます。 
 この除去って、邪魔物め!って感じですね。 要らない物はどんどん消しましょう!
 で、欲しい物だけをどんどん集める。 皆の情報を集計して、リサーチにより統計的処理をします。
 そうやって、合成で出来た画像を少し修正すれば、思想的風景写真の完成です!

 そうすれば、そこで撮影した風景は万人が見ても完璧な風景となるのでしょう!
 もし完璧ならこれ以降、そこからの写真を撮るのは全て無駄! になります。
 だって、もう完成されたものがある風景です。 皆でそれを共有しましょう。
 その風景を印刷して、そこに置いておけば、、、、カメラが不要な未来がそこにあります。

 そうなれば、私も「何だ!同じじゃん!」と言われなくなります。皆がハッピー!かな?

 画面内に人工物がその中に作られれば、条件は変わります。時間が変われば、また雰囲気が変わる。
 だから、写真の存在意義がある、、、と言いたい人もいるでしょう。

 なるほどねぇ。 でもそれ位、の処理は負荷として軽いものです。「朝、4時32分をセット」でOK!
 科学の時代にはセットだけでまた、新しい基準で、完成された風景が合成されるのです。

 近い将来、観光地に行くと、カメラBOXがある。
 それなりのお金を投入して、ボタンを押すとそれなりの風景写真が出てきます。
 オプションで、自分のIDを入力すると、画像合成で自分がそこに居るように処理してくれます。
 もう亡くなった愛犬のポチでさえ、IDがあるので今の貴方の傍に居るような写真が作れます!

 雨や霧でも、最良な景色に貴方の画像が合成されます。もう、理想的な状況です。
 たとえ晴れていても、雨を希望すれば、雨の中の貴方がそこに居ます!
 そんな時代がすぐそこに!  そんな時代には、、、貴方も、水戸黄門!
   

 こう考えると風景写真って、難しいものです。人物の写真も難しいし、、、、悩みは尽きません。

尾瀬で幕営しま専科
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