♪   考える葦  by 観天望気
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■ 風景写真の傾向と対策

 銀塩写真マニアの「N氏」は悩んでいます。 もっと厳選した風景写真を撮るようにして撮影枚数を減らそうなんてね!

 一発入魂。 風景の場合、連射機能よりここぞという一瞬に全てを賭けてシャッターを押す気持ちは判ります。
 そう言いながら、露出を変えて3枚撮るのも、ご愛嬌!

 銀塩写真マニアの「N氏」が言うように、世の中には「風景写真」と「記録写真」があります。
 風景を写真で撮るなら展覧会に出せるような物を撮るべきであって、カメラを持って出かけても気に入らなければ
 一枚も撮影してこない事もある。そんな世界が風景写真の世界にはあるようですね。

 そうなると、記録画像じゃないのだから、風景写真は断じて645で撮るべきです。
 18歳で飲んだ酒は、18歳でしか味わえません。 将来、いくらでも飲めるのだから、我慢しろ!の理屈は通用しません。
 一期一会、人生で遭遇するその一瞬はその時だけのものです。 それを撮影するのですから、645でもまだ足りない!

 後で後悔することがないように、その瞬間に最善をつくすべきです。35mmのカメラなんか持ち歩いてはいけません!
 そう! 日本科学技術大学教授の上田次郎氏が言っている様に、「Why don't you do your best?」なのです。
 「なぜベストをつくさないのか」 常にベストを目指して、それ以外の物は排除すべきなのです。

 冷蔵庫から出したポジフィルムが結露しないような配慮をして、、、、撮影したポジがこれでもかと、どんどん溜まってくる。
 バインダーが足りなければ、買ってくればいんだー! なんて、冗談が通用しないくらいのポジが溜まります。

 私の場合、写真にそれ程の思い入れがなく、風景は「記録写真」で十分だと思っていますので、ポジの世界は止めて、
 一眼デジカメの世界で、「風景写真」を楽しんでいます。

 今後私がこれまで撮影したポジをラボに出して印画紙上に焼き付けることはないでしょうね!
 そんな絵になる昔の写真を探すことに時間をかけるより、新たな撮影に行く方に間違いなく時間をかけます。

 一眼デジカメの世界ならパソコン画面で容易に昔の映像を見ることができます。
 でも、ポジの世界にはそれがありません。もちろん、お金があれば焼き付けてそれを見ることが出来るのですけどね。
 私のように、何百枚も撮影して当りを探すタイプの人にはそんな真似は出来ません。
 ラボに払うお金があるなら、そのお金で別の山登りを実行する方を選びます。(最近、本当にそうなのです)

 風景で、そんなに撮ってどうすんの? との意見もあるでしょうが、朝晩の風景を撮ることの多い私としては、
 いろんな条件で大量に撮影できることは非常に魅力的なのです。 意外な発見も有ったりしますからね。
 10秒も違えば、太陽の輝きは変わります。 雲の流れ、風のささやき、水物の風景、、、撮るべきものは多いです。
  

 最近、山で撮影した写真を自宅で整理することに楽しみを感じています。もちろん、撮影時も楽しいのですが、
 夜中に、山の事を思い出しながら、整理する時間もなかなか楽しい時間なのです。
  

 私の場合、ごくわずかな芸術的な風景写真より、沢山の記録写真の方に魅力を感じています。
 この風景をこれまでも数多くの人が撮ったことでしょう。 でも、この瞬間の風景は私だけの思い出なのです!
 
尾瀬で幕営しま専科
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