■ 富士山は見えるのか? Part2
「茨城県内から見える富士山!」との条件で、どのように見えるかを、以前パソコンによるシミュレーションを行い、
その結果をご紹介しました。 Part1 若干その反響があったので、今回はそのPart2です。
茨城と言っても、いささか広ろうござんす。 富士山を見るなら、当然距離の近い方が有利です。
ところが、近いとなると関東平野ですから、高度が低いのでビル等の人工の障害物が邪魔になることになります。
ですから、小高い丘や建物の屋上からなら、見ることができますね。
一方、離れていても、高度が高ければ見通しは良いです。 とは言え、富士の裾野が見えるとなると、場所はかなり
限られてしまいます。 いくら見えると言っても、冬の富士山の頂には雪が積もっています。
白い雪を撮影しても見栄えはしません。くっきりとしたよほどの青空が広がっていれば、コントラストのある映像に
なるでしょうが、茨城からはとても期待できません。
ですから、富士山の裾野が見える場所まで登るか、夕焼けに染まった富士山のシルエットを狙うか、その何れでしか
撮影することができません。 こんな条件で高い所がどこかというと、筑波山や里美あたりになります。
この難しさが逆に富士山を撮る魅力かも知れませんね!
そんなのいくら悩んでも仕方ないですね。
プラス思考でいこう!ということで、今回は、近い方に焦点をおいて説明します。
茨城はいささか広ろうござんす。
近いというと波崎町から竜ヶ崎市、古河市までけっこうな長さがあります。
でも、この範囲ならば関東平野の範疇なので、富士山までの障害物は、比較的少ないです。
とはいえ、丹沢や高尾山などけっこうありますが、富士山の3776mに比べて低いので条件はかなり楽になります。
とか何とか言ってるより、見た方が早い! そう、百聞は一見に如かず、です。
富士山から水戸までは、200km。 水戸から筑波山も見えない日があるというのに、富士山が水戸からいかに遠いか、
こうしてみると、良く判ります。(カシミール3Dによる画像です。道の駅の場所も表示!)
道の駅は県堺に多い!
障害物の少ない霞が浦辺りから、撮影することを想定してちょっと、シミュレーションしてみましょう。
と言うのも、風景の中に湖や沼を入れて夕焼けの富士山を撮りたいからです。
土浦の東側にある玉造(たまつくり)辺りが適当かな。富士山との距離は170kmです。
海抜30mほどでシミュレーションしています。 では、2004年1月15日の玉造の夕方へ、いってらっしゃい!
所さんの乗りで、パソコンを走らせると、「あ〜〜〜っ」と、いう間にこんな画像が表示されます。

もうお分かりでしょ! 写真の中に太陽を入れたかったのです。更には、霞ヶ浦もね。 焦点距離200mmのレンズで
撮影するとこうなります。 太陽の大きさで、他のレンズの場合どの程度になるか想像できるでしょう。
場所を少し変えれば、ダイヤモンド富士(夕焼け判)が撮影出来るかも!
しかしながら、ここから撮影すると間に東京がもろに入ります。スモッグで富士山が見えないか、はたまた、赤く色付いて
見えるか、後は天気と運次第と言うことになりますね。
自然を相手にしているのですから、かなり困難な被写体「富士山」。 でも、その難しさが魅力になっているような気がします。
自分だけの1ショット。それを求めて皆さん日々、楽しみながらがんばっているのでしょうね。
■ まとめ
私の場合、これほどまでに条件が厳しいので富士山は狙いません。 偶然に見えるなら、拒みませんけどね。
PS.2006年の1月
こんな記事を書いていながら、わざわざカシミールの確かさを信じて行っちゃいました! 2006年! 筑波山から見る富士山
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