■ 行列に弱い私
食べ物屋さんの前で行列が出来ていると、「おっ、この店は美味いのか!」と思います。
確率的には、この判断は多分正しいことだと思います。
お客のいない店に待たずに入って、「こりゃ、美味い店だ」と思うか、
行列の出来る店に待ってまで入って「こりゃ、まずい店だ」と思うか、
どっちがより自然かな?と聞けば、多くの人は行列の出来る店の方を選ぶのではないでしょうか。
でも、本当の正解は行列の出来る店に行列の出来ない曜日や時間帯にいくことでしょう。
というのも、最近上野駅の構内にある「おいもさんのお店 らぽっぽ」でポテトアップルパイを買った
からなのです。
以前から行列が出来ているのは知っていたのですが、帰る間際に並ぶには時間がないので、
ずっと買えずにいたのです。
買えないとなると、ますます食べてみたくなるのが私の性格なので、今回比較的行列が短かったので
並んで買ってきました。そう、観天望気は幸運の星の元に生まれているのです。
買ってしまうと、これまでの期待が膨らんでいた反動で、次の行列店を目指すようになり、同じ店に並ぶ
ことはめったにありません。そう、観天望気は飽きっぽいのです。
噂に聞くところによると、新宿の麺屋武蔵では休日になると、行列の待ち時間が2時間だとか。
私の場合、この待ち時間の許容値は15分ですね。とても、それ以上立って待つなんてできません。
都会の人は辛抱強いなぁ。田舎者にはとても理解出来ない世界です。
でも、武蔵の前で休日に2時間も待てる人って、、、、その大半は田舎からの「おのぼりさん」かも!
都会に住んでいれば、そんな行列の出来る日に行く必要がないですからね。
都会には魔物が住んでいます。今の世の中には情報が溢れていますからね。
テレビで紹介されると、客がどっと押し寄せます。ショバ(場所を裏返した業界用語)代が高い
都会で商売するには想像を絶する世界がきっとそこにはあるのでしょう。
品質の良い素材は、東京に集まります。極自然なことです。それを使ってプロが物を作ると、きっと美味しい
ものができます。でも、それは全国的にみると、高くならざるをえないことでしょう。
とは言え、都会では数が出るので、量産効果で安く物が作れるのも事実なのです。
田舎に住んでいる私が都会に行って行列に並ぶべきか、都会では安い店で我慢しておいて、浮いたお金で
田舎で美味いものを食べるのか、悩ましい問題です。
田舎者には、行列はとても魅力的に見えるのです。何か魅力がなければ、2時間待ちの行列は生まれないでしょうからね
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