♪ 茨城の蕎麦屋さん 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ 慈久庵(じきゅうあん) (常陸太田市天下野町2162)

 「慈久庵」さんは、竜神峡に架かった「竜神大吊橋」に行く途中にある「蕎麦のお店」です。
 

 この天下野(けがの)という地名はなかなか読むのが難しい漢字です。
 

 「慈久庵」とは? という人の為に、以前 水府村のホームページで紹介されていた内容をここでご紹介しますね。

 石臼自家製粉超粗挽き手打ち蕎麦。 静かにできないお子様、お急ぎの方はご遠慮下さい。 尚、お茶はお出し致しません。

 常陸太田市(旧地名:久慈郡水府村大字)天下野2162  TEL/0294-70-6290  営業時間/11:30〜14:30
 最大客数/60名  店休日/毎週水・木曜日

 以上ですが、他にも「携帯電話はマナーモードにする」とか、「七味」は置かないとか、この店のシキタリに従うのはなかなか
 大変なのです。

 以前、阿佐ヶ谷にあった時から、接客態度が悪いという意見と、その一方で熱烈なファンが多かったようですが、こういう店が
 好きな奇人がいるようですね。
 それを知りたければネットで 慈久庵 を検索すれば、簡単に出てきます! そんな程度のことなのですけどね

 当時の主なメニュー:せいろ1300円、手作りかまぼこ900円、そばがき1600円、岩魚のうるか800円他
 酒:慈久庵特撰酒1900円、黒松翁大吟醸1400円、超特撰惣花吟醸1200円

 当時のファンはそばが美味けりゃ良いという人種かもしれませんが、私は美味くて愛想の良い店が好きです。

 でも、その美味い蕎麦って興味があるので、今回訪問してみました。 (2005/04/03)
 

 残念ながら、私は車なので呑むことが出来ませんでした。 う〜ん、残念! 慈久庵特撰酒 銘柄変更かな? 何故か値下げです。
 

 2005年4月3日 11時50分に訪問。 私が最初のお客でした。 入店すると、直ぐに席に案内されました。
  

 なかなか立派な薪ストーブが真ん中に鎮座まします。 北の国から、、、の世界ですが、美味しいお蕎麦が獲れるような山間部である
 天下野の夜は冷え込みますので、ここでは必需品のようです。
 このストーブは飾りではなくて、薪の燃えた匂いがするのですよ。 この店は、萱葺(かやぶ)きですから、燻製しないと虫が発生するので
 ストーブが必要なのかな?と、思ってしまいます。

 食べ物屋で煙草の香りなんて論外です! 喫煙家もお店の中では我慢すべきだと思います、。 そばの香りをだいなしにしますから! 

 昔の民家は、囲炉裏(いろり)があって、それなりの臭いもしていました。 でも、臭いは比較的容易に慣れるものですけどね!
 ですから、薪ストーブの魅力も判るような気もします。  香りと蕎麦の関係、、、なかなか難しい問題です。

 はっきり言って、この匂いの中で、蕎麦の香りを楽しむのは、なかなか難しい状況です。
 

 ある意味シンプルな店内。 テーブルの上には、普通のお店に置いてある「七味」と「楊枝」がありません。
 

 待つこと、5分で注文した「鴨せいろ」が運ばれて来ました。 私しか居ませんでしたから、そう待たせられる状況ではなかったのです。

 この店のことですからもちろん、薬味なんてものは出されません。 柚子の香りで、食べろという配慮なのかな?

 この店は何考えてんだか? 薬味の効能を知らないのかな?と、普通の「粋」の判らない人は思うでしょうね。 私も、その中の一人です!

 肝心の「そば」は、少し粗めに挽かれていて星があり、透明感のある美味しいものです。 鴨汁も上品でコクがありました。
 

■ まとめ

 ここで、食べた感想をごちゃごちゃ言うことは致しません。 そば湯を飲んで、満足しながら見る風景を楽しみましょう。
 

 窓の外には、天下野の風景が広がっています。 
 

 ここで問題なのは、慈久庵のそばを食べてそのお店の、、、職人さんの、、こだわりを味わうだけの味覚を食べる方が持っているかと
 いうことです。 いやー、ここは私の修行の場のようです。 次回は、懐に「七味」を忍ばせて、修行に臨まないといけません。

 でも私の近くのお蕎麦屋さんでは、「鴨せいろ」の相場は1300円です。 味だって、慈久庵に負けてないし、、、
 いくら「常陸秋そば」が高価と言っても、一人前100gでそば粉の原価は200円程度ですからねぇ。

 蕎麦だけで商売をしている訳ではないので、他の高級食材まで準備するにはそれなりのコストがかかるのは判ります。
 でも、その為にそば単体の値段が上がるのは修行をする方の立場で考えると困ったものだと思います。

 そばがきが、1500円。 さすがに、私の好きなものでもこの値段では注文する気にはなれません。 My石臼で、挽くほうを選びます!

 粋を楽しむ事の出来る人がふらりと寄って、酒を呑んで、つまみを食べ、最後に蕎麦を食べて帰る、、、そういうことが出来る人には
 お奨めのお店かも知れません。

■ まとめ

 蕎麦の世界って、、、奥が深いです。 たかが蕎麦、されど蕎麦。

 それを吟味できる味覚を持っているのかが、その世界へ入る為のパスポートなのですけどね。
 

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