♪ 登山用品 カモシカの尻皮 尻当て 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ カモシカの尻皮 (登山用品)

 尻皮とは、山仕事や登山をする人が休息時にお尻に敷くために、腰からぶら下げている敷き皮のことです。
 ザックから出して使うのではなく、常にぶら下がっているので、いつでも、どこでも座ることができちゃいます。

 腰皮や尻当て、腰当てなどとも呼ばれています。 昔のマタギは、自分の獲った動物の毛皮を使って手作りで造っていました。

 想像してみてください。 冬山で雪の上や冬期以外でも濡れた草の上に直接座っている様子を!
 そこに、防寒、防水に優れていて、パンツを濡らさず、汚さずにちょっと一休みするのに便利な代物がある世界を!

 そんな便利なグッズなので昔の山屋さんはよく利用していたのですが、今では動物の保護が叫ばれているせいか、山用品店を
 訪れても見かけません。 でも、便利なのが判っているので、以前からちょっと欲しかったのです。

 尾瀬でも木道を歩いているなら必要ないけど、燧ケ裏林道を歩いていると休憩の時には欲しくなるのです。
 パンツに水分だけでなく、泥の汚れが付くのはなるべく避けたいって思うので、、、そんな実用性を考えるとこの願望は次第に
 抑えきれなくなります。 いつか、チャンスがあれば、欲しいなぁ。



 尻皮、その材料に向いている毛皮素材としてはカモシカさんや熊さんなどです。

 でも今ではカモシカさんは天然記念物だから獲れません。 
 最近は増えすぎて、、、駆除されているけど、、、ここは一般的話題ですから!

 だから今では尻皮の完成品としてネットの世界で販売されているものは、熊や穴熊、アライグマ、タヌキ、イヌなどです。

 北海道にある山用品を扱っている「秀岳荘」さんでは熊やアライグマの毛皮を使ったオリジナル尻皮を販売しています。

 実用品なんですが、熊さんだと5万円、アライグマさんだと1万円と、山で気軽に使う敷物としてはかなり高価な代物です。
 私の場合には、そんな高級な敷物は不要です。 新品でなくても、ちょっと汚れたら乾いてからバンバン泥を叩ける代物で
 良いんです。 それで毛が抜けたとしても良いような中古の毛皮の敷物でお安いのが欲しいなぁ。

 そんな、こんなで、どうせ買うならと言うことで一番素材として適しているカモシカさんを中古品ですが入手しました。

 でも、毛皮で入手したので、、、尻皮として使うためには自作しないといけません。
 (今では加工品は売買できません。 だから、原材料を入手して、、、自作するしかないのです。)
 カモシカの尻皮

 この度は一頭分で購入しましたが、その下半身を使って尻皮を造ることにしました。 2つ造っても良かったのですが、私のお尻は
 1つしかありません。 残りの上半身の毛皮は、私には不要なので無償でN氏へ進呈しました。

 気になるお値段は、オークションで4000円ほどでした。 半分だから、これで2000円分ってことです。

 最近の合法的に狩猟された証明書付きのカモシカの毛皮は25000円ほどしますから、格安な奴を入手したってことです。

 昭和30年代には乱獲されて、3000頭まで減少したカモシカさんですが、最近では日本狼さんの絶滅に伴い次第に数を
 増やしており、里山に被害を与えるようになっており、一部ですが合法的に狩猟されて村が販売しているケースもあります。
 ネットで検索すると、そんな状況が容易にわかります。 相場がわかれば、自分の希望に合わせてターゲットをゲットするだけです。

■ まとめ 

 市販の尻皮を見ると、熊さんの奴は一重ですが、寒さ対策を考えると、折り返して二重(ダブル)にして使うほうが良さそうです。

 ダブルになるよう折り返すと、こんな感じになります。 こちら側が、お尻に当たるほうだから、、、クッション性も良いなぁ。
 カモシカの尻皮

 これを適当に縫って、、、腰に下げるためのベルトを付けると、、自作のカモシカの尻皮の完成で〜す。

 毛皮を縫うことは素人には難しいので、ナイロン製の結束バンドで止めることにしました。
 こいつは一方向に絞め込むことが出来て、緩むことがありません。 しかも200本で100円だから、形を変えたくなったら、
 切り飛ばして、また新しい奴を使って止めることができます。 
 (緑のバンドが、結束バンドです。 使用時には余分な部分をカットしてしまいますので、邪魔にはなりません。)
 カモシカの尻皮@完成形

 意外と簡単に作れちゃったカモシカの尻皮です。 携帯するとなると、気になるのはその重さです。

 ネットで情報があふれている時代だけど、尻皮の重さを調べるとなると、、、なかなか難しいことだと思います。
 今回自作した尻皮の重さは、480gでした。 期待したより、かなり重いなぁ。
 便利だとは思うけど、これを付けて山に登るには、それなりの体力が必要ってことになりますねぇ。

 アイテムとそれを利用する選択肢がふえると、キャンプ生活のお楽しみが広がることになります。
 尾瀬で濡れた場所や岩場で気楽に座れるアイテムをゲットしたので、これからはますます一休みの頻度が上がりそうだなぁ。

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