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■ 鋼材の火花試験方法 (JIS G0566)

 佐治武士さんのナイフを買った私ですが、その素材がどれほどの品質なのかちょっとばかり気になるところです。

 金属の組成については、判明したのですが、鋼材として肝心な炭素の量が分りません。 金属組成は、白紙参照!

 この炭素の量を簡単に調べる方法としては、花火試験方法というものが知られています。
 どうやって調べるのかを漫画ちっくに言うと、「線香花火」みたいな火花を見て炭素の量が分るというものです。

 私の勉強も兼ねてちょっと、この方法についてまとめてみます。

 鋼材の花火試験方法

 火花による鋼材の簡易鑑別法には、種々な方法がありますが、このうちJISではグラインダーを用いた方法が規定されて
 います。この試験方法は、鋼種が不明な場合の推定、又は異材が混入した場合の鑑別を目的としています。
 目視観察だけに相当の経験が必要ですが、火花の出る原理、火花の特徴などつかめば簡単な鑑別は容易にできます。
 必要な用具はグラインダー、砥石、補助器具、標準試料などです。

 JISでは色々なことが規定されていますが、要は観察に必要な火花が十分に放出でき、観察に支障が無ければ良い
 でしょう。
 試験片をグラインダーに押し付ける圧力は、0.2%C鋼程度の炭素鋼で、火花が500mm程度になるようにし、いつも
 同一条件で試験することが大切です。
 火花を観察する場合は、根本、中央、先端の各部にわたり、流線の色、明るさ、長さ、太さ、数、また、破裂に対しては
 形、大きさ、数、花粉の有無、流線の角度、手応え、音など注意深く1本1本詳細に観察します。 
 グラインダーに試験片を押しつけた時、削り取られた小さな鋼片は、かなり高い研削熱が発生します。
 この小片が空気中を飛んで行く途中で、酸素と反応しさらに高温となり破裂します。したがって、耐熱性、耐酸化性に
 優れた鋼種は火花が出にくく、炭素鋼などは鋼中のCと酸素が反応してCO又はCO2ガスとなって破裂するわけです。
 これが原理です。

 このように簡単で面白い試験方法ではありますが、ナイフでこのような試験を行うには、傷がつくのを我慢しないと
 いけません。  簡単な方法だけれど、そりゃー、嫌だ。
 もう少し使い込んでからなら、少しくらい傷が付くのは我慢しますが、まだ新品の今の時期では試験する気になりません。

 ということで、私のナイフの分析はもう少し先になってしまいました。

■ まとめ

 ナイフですから、道具ですから、切れてなんぼの代物です。 素材がどうであるかと言うことより、トマトの皮が綺麗に
 切れるかどうか?の方が重要です。 それなのに素材にこだわる、、、観天望気は今そんな年頃なんです。

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