■ 味覚の感性について 知人A
人それぞれ異なった味覚の感性を持っているので、なかなか美味い共通の店を探すのは難しいことである。
私が、食べ歩きの中であまり辛口の評価を書かないのも、味覚の感性が絶対的なものでないからである。
美味しい店を発見! それを知人に紹介! で、後日その評価を聞くと、、、
私が美味しいと思うお店も、知人Aには「自分の家で食べる方が美味しい。」ということです。
でも、それも極自然なこと、当たり前田のクラッカー!である。
(この「当たり前田のクラッカー」という意味は、古語辞典で調べてね。本日の宿題です。)
どんなに繁盛店で、県外からの訪問者であふれていても、ランキングの本で紹介されていても、その店より、自分の
家の方が美味い!と言える人は、とても幸せな人です。365日の大半を、その美味い物を食べていられるのですからね。
天下の道場六三郎でさえ、テレビで、自宅に帰ったら奥さんの手料理を食べていると、言っていましたからね。
いやー、羨ましい限りです。(我が家の方が美味いなんてこと、私のパートナーには一度も言った事がありません。)
しかし、そう思う反面本当か?という気がします。洋食や中華などのように、素材や調味料によって味のバリエーションが
広がる料理ならともかく、たとえば蕎麦の世界でも言えることなのでしょうか?
天ぷらやけんちん、鴨汁などの副材を別にして、蕎麦掻やもりそばと言った基本で考えると、私はどうしても、プロである
蕎麦屋の方に軍配を上げてしまいます。
「そば」そのものだけでなく、「もり汁」、「薬味」にしても、こだわりのある店は美味しいと思います。
辛味大根やわざびなど本物を自宅では、なかなか使えないですからね。
知人から「蕎麦ならあの店より、我が家の方が美味いよ!」と、言われた場合、本当に美味いのはドッチ?!
当然、あの店とは、私が美味いと思ってるとある店の事です。
もし、彼の方が正しいならば、遠路遥々尋ねてくる人は、無駄足ってことになりますね。
いっそのこと、知人が蕎麦の店を開けば、大繁盛!間違いなしです。
で、彼の方が間違っていて、彼の味覚の感性が他の多くの人と違っているなら、外食をせずに自宅でそばを作って、
満足感を味わっていれば、世の中全てが丸く治まります。
ただし、「我が家の方が、美味いよ!」とは、言わない方が世の為に良いのは言うまでもありません。
そう全ては、他人の店の味を評価して、あの店はまずいと言い切るだけの味覚を舌が持っているかと言うことです。
なので、私はこのHPでは店の味についての厳しい評価はしないことにしているのです。
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