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■ 日本のロケットの打ち上げ失敗

 補助ブースターの切り離しがうまくいかなくて、爆破されてしまいました。 有人飛行でもやはり爆破するのかな?
 そんな非現実的な疑問はともかく、私の税金を使って作ったのにそれが海の藻屑となったのですからとても哀しいことです。

 ニュースの内容によると、
 搭載されていた情報収集衛星は、北朝鮮の軍事施設などを監視する光学衛星、レーダー衛星の計2基で、開発費は
 1000億円程度。

 ブースターは第1段エンジンに6本の支持棒で結合されていて、燃焼終了後に火薬で分離される。JAXAによると、
 搭載コンピューターから火薬を発火させる電気信号が出され、ほとんどの火薬は点火したが、分離できなかった2本の
 支持棒につながる導火線、火薬に何らかの不具合があった可能性が高い。


 切り離しのシステムには導火線と電気信号の2つの系列があり、いずれかが正常に働けば分離ができたのに、、、と解説
 していました。

 2つあれば安心が二倍になる??? もしそうなら、10こでも20こでも増やせば良いことになる。
 ロケットの部品をそうやって増やしていけば、ついには飛べないロケットになるでしょう。

 1つはシンプルです。 2つになると、複雑になります。 どちらかが働けば良い!逆に考えると、悪い物があっても判り難く
 なってしまいます。 世の中、実績があると安心したくなります。 でも悪いものが隠れているような実績なら返ってそれが
 心の甘えにつながります。疑問に思わず、正しいと思い込みたくなります。 で、良い方が故障すると、両方が駄目なケースに
 なります。 今回のようにね。

 信頼度が高いものの場合、同時に2つの偶発故障が起こる確率は非情に低くなります。でも、片方の信頼度が低かった
 場合には確率はずっと高くなります。 悪い方が主導権をにぎるのです。そして、悪いことは重なるのです!
 2つあるから安心ではなくて、2つないといけないような不安なロケットだ!という気持ちになるべきなのでしょうね。

 技術が進歩して、偵察衛星を打ち上げる今の時代に、大昔の中国で発明された火薬 (一説によると、1353年西ドイツの
 シュワルッとも)のせいで、打ち上げが失敗するなんて、皮肉な話です。

 日本科学技術大学の上田教授も言っています。 「何故、ベストを尽くさないのか!」 そう一つで良いのです。
 確実なものが、一つあればロケットは飛び上がることができます。 そうです、より軽い機体とより少ない燃料でね。

 最近の日本って、基本的なミスがあまりに多いですね。 プロジェクトXを見て、もっと勉強した方が良いようです。

■ まとめ

 じゃあ、お前が飛ばしてみろ! と云われそうですが、観天望気は愚直に税金を納めることぐらいしかできません。
 その税金が、、、とほほ、、、なのです。 年金が減らされる時代に、更に減る話題ばかりが多い今日この頃です。

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