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■ フォトコンテストって変だ!

 第9回NHK「わたしの尾瀬」フォトコンテスト なるものが、2004年(平成16年)開催されます。

 主催はNHK「わたしの尾瀬」実行委員会です。
 ((財)尾瀬保護財団・NHK前橋放送局・NHK福島放送局・NHK新潟放送局)

 後援は、群馬県写真材料商組合、福島県写真商業組合、新潟県カメラ商組合、尾瀬山小屋組合、上毛新聞社と
 なっています。

 協賛は、何と群馬フジカラー、東京電力、FUJIFILM、PENTAX、カメラザックラムダ、TAMRON じゃ、あ〜りませんか。

 テーマは、以下の4項目です。

 1. 「風景」の部
   魅力に満ちた尾瀬の自然景観をとらえたもの

 2. 「動植物」の部
   尾瀬に住む動物や植物の自然な営みをとらえたもの

 3. 「人」の部
   尾瀬を舞台にした、人や家族・グループなどのふれあいをとらえたもの

 4. 「保護」の部
   病んでいる自然、抱える環境問題、積極的な保護活動の様子など自然保護の視点からとらえたもの

 入賞(選)者には賞状と副賞が贈られます。
 「風景」 の部 金賞1点・銀賞2点・銅賞3点・入選29点
 「動植物」の部 金賞1点・入選4点
 「人」 の部 金賞1点・入選4点
 「保護」 の部 尾瀬保護財団賞5点

 第7回のコンテストでは、16会場で写真展を開催し、延べ6万人を超える入場客があったそうです。
 尾瀬で自分の撮影した写真をそれだけ多くの人に見てもらえるとは、なかなか名誉な事だと思います。
 尾瀬で見つけた自分なりの感動をフィルムに納めて、それを多くの人と共有出来るのですからね。

 で、もし幸運にも入選したら、、、

 著作権 : 入賞(選)の作品の版権は主催者に帰属します。
 ネガ提出: 入賞(選)者には指定期日までにネガまたはポジを提出していただきます。

 このような条件を満たさないと、入選が取り消されます。
 つまり、もし幸運にも入選したら、、、名誉と引き換えにネガと著作権は主催者のものになってしまうのです。
 更に、「人」、「保護」の部に限りデジタルカメラでの撮影作品可という条件です。
 ですから、「風景」「動植物」はフィルムによるポジ・ネガが基本の世界だということですね。

 苦労して撮影しても、その権利が主催者側に行ってしまうのは腑に落ちないものがあります。
 もちろん、それを利用したカレンダーなどにより販売の収益金は尾瀬の自然を守る為に使われる!
 との事なのですが、自分が利用出来なくなる不利益の方が大きい気がします。
 せめて、1年後ぐらいには作者に権利を戻して欲しいものです。

 私の場合、自分で撮影したものへの制約は極力排除したい性格なので、コンテストへの応募は有り得ないことです。
 それに、撮影したものを自由に加工して遊ぶ権利を放棄したくはありません。
 (コンテストに募集したことがない私がとやかく言うことではないのは、重々判っていますけどね。)

 では、ちょっと視点を変えて、ここで問題です!

 風景写真の場合、露出を変えて、同じアングルで数枚を撮影するのが普通でしょうから、その中の一枚を提出しても
 手元には同様の物が何枚か残ります。 提出した物以外であれば、作者が自由に利用しても良いのでしょうか?

 また、最近はデジカメのデータからポジを作成することが可能です。スライドで利用したい人がいますからね。
 高いですがそんなサービスがあります。そんなフィルムは応募出来るのでしょうか?

 そもそも、NHKがフィルムにこだわる理由が理解出来ません。デジカメはオリジナリティの証明が難しいので、
 嫌っているのかな? 確かに、他のフォトコンテストでは、複製のフィルムは駄目だと断っている場合があります。

 これだけデジカメが広まっている時代に、NHKは何を目指しているのでしょう?
 後援や協賛がフィルム業界だから、仕方がない! それは間違いない!のかな? 

 フォトコンテストって、主催者があまりに楽をしている気がします。
 苦労の結果にやっと撮影できた貴重で優秀な物を楽に選んで、その版権を名誉と少ない謝礼により容易に手に
 入れる。その名誉の為には、努力と投資はおしまないというボランティア精神で成り立っている気がします。

 尾瀬で素晴らしい風景を見て感動して、思わずシャッターを押す!そして、この感動を他の人にも共感してもらいたい!

 写真って、そんなものじゃないでしょうか? 銀塩でもデジタルでも、カメラに貴賎はないのでは?
 デジカメは駄目!って、こだわる人が審査する写真コンテストって、いったい何なのでしょうか?
 そんなことを思う今日この頃です。

■ まとめ

 ホームページを作成していると、絵葉書的写真はつまらないと感じてしまいます。そんなものより、どーってことのない
 風景写真に価値があるように思えてきます。

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