♪ 考える葦 尾瀬における雪害と強度計算との疑問について 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ 尾瀬における雪害と強度計算との疑問について

 2006年の冬は記録的な豪雪で、尾瀬ヶ原の見晴ではキャンプ生活に必須の水場が使えなくなりました。
 環境省は建築前に強度計算をしたのか? そんな、疑問をもってしまう状況なのです。 2006/09/16の状況
 見晴の倒壊した水場

 一体どうしてこんな悲惨な状況になっちゃったのでしょうねぇ。 (2006/07/14に撮影) この後2ヶ月間、、、対策なし!ですね。
 見晴の水場は雪害で崩壊しました。

 無残に折れた柱のつなぎ目、、、って、かなり貧弱じゃないかい? 江戸時代のお城はこれでは持ち応えられないぞ!
 

 肝心の土台と柱を固定する部分がこれではねぇ。 ボルトとナットを柱の薄い鉄板で固定する、、、北国の雪の重さをなめてますねぇ。
 尾瀬は雪下ろしが出来ないのだから、、、風雪に耐える設計をしないと、自然が許してくれないのが判らないのかなぁ。

 何故か屋根(柱)の倒壊方向とは逆の方向に曲がったボルト、、、こりゃ、謎です。 共振して、揺れて倒れたのかな?
 

■ まとめ

 雪が降って重くなった屋根に、冬の季節風が吹き荒れます。 それも、いろんな方向からいろんな周期で!

 それを12本の柱で支えることが出来なかったってことですねぇ。 柱が折れているわけではないですから、この表現は正しくないなぁ。
 この水場がまだ元気に使えた頃には、、、こんなずさんな建物とは想像すら出来ませんでした。

 環境省はこの水場を設計するときに、強度計算をしたのかな?
 この水場は「3階建て」ではないから、必須ではないのでしょうが、倒壊した姿を日光国立公園で1年間もさらすとなると、これを建てた人は、
 恥ずかしくて、人前に出られないでしょうねぇ。 さらには、これを作った行政も同じ責任があります。

 最近、お酒を呑んで運転すると、側に居た人やお酒を飲ませた人も同罪になります。 建築業界でも、、、同じじゃないのかなぁ。

 その昔、水場が元気だった頃って、こんな様子でした。 やっぱ、斜交い(斜めの補強材)が少ないなぁ。 今になると、そう思います。
 

 2006年の冬は雪が多かったので、上高地の唐沢ヒュッテが雪崩で壊滅しました。 尾瀬でも、山小屋が雪害で大変だったようです。
 地球温暖化の影響があちこちで影響しているのですが、転ばぬ先の杖の発想を行政にはして欲しいものです。
 

尾瀬で幕営しま専科
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