♪ かなり危険な尾瀬沼キャンプ場 2007年 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ かなり危険になっちゃった尾瀬沼キャンプ場 2007年

 2007年にやっと再開された尾瀬沼キャンプ場。 それがとても気になるので訪問してみました。

 だって、尾瀬沼の水質劣化を防止する為に閉鎖された尾瀬沼キャンプ場ですから、環境省の予算と英知の総力をかけて、、、
 それにね! 2007年は、日光国立公園から尾瀬国立公園が独立する記念すべき年ですから、、、
 さぞかし地球に優しいキャンプ場のスタート!になるなぁ??? そう、期待ながら訪問した私なのです。

 そこにはやはり2006年かいま見た、28のデッキ風キャンプサイトがありました。 正しくは「テントデッキ」です。
 このパネルが正しいとすると、第2公衆トイレにある「水場」まで100m以上は離れているキャンプサイトなのです。

 以前は、キャンプサイト内に2つの水場があったのに、、、こりゃ、利用者を無視したキャンプ場だなぁ。
 

 ところで、「テントデッキ」 サイト? 何にそれ? そう思うのは普通の感覚です。
 何故か、尾瀬の「尾瀬沼キャンプ場」には、ウッド デッキの幕営地が出来ちゃったのです。 そうです!ここではテントを張ったり、
 キャンパーが歩いたりすることで、植物や動物にダメージをパーフェクトとも思えるほど与えなくした環境省の英知を駆使して
 スーパーなキャンプサイトの完成なのです!
 これなら、スリッパを持参すれば、100m離れたトイレに以前のような泥濘(ぬかるみ)を気にしないで行くのも、夢じゃない!!!
 

 でもね! そんなことより、キャンパーとして気になる水場は、、、とんでもないほど離れたトイレに1箇所のみです。
 これって環境省は、本気で尾瀬沼を汚染から守る気は無いようです。

 キャンプ場内に水場がないなんて、前代見本の初めての国立公園じゃないかな?
 

 梓川の流れる上高地。 ここにある小梨平キャンプ場。 今では、ゴミ持ち帰りが普通なのに、ちゃんと分別用のゴミ回収ボックスが
 ありました。 ゴミを持ち帰る人もいるし、そこに置いていく人も居るけど、このシステムはちゃんと機能します。

 でもね、尾瀬の場合は違います。 たった、1個のシンクに全ての責任を押し付けて、全ては善意の訪問者に責任を任せています。
  

 第2公衆トイレの前に水場はあります。 水場を英語でいうと、「Watering place」です。って、どこがじゃ?
 

 とは言え私の場合には、この水筒に入れた水で一日を過ごせるので、問題はないのですけれどね。
 

 ウッドデッキにテントを張るとどんなかな? その答えがここにあります。
  

 テントデッキの外周には、意味の無いリングがあります。
 引き綱を何mも持っている人は使えますが、私らのような体力の無い、貧乏なキャンパーにはデッキの隙間にペグを打ち込む
 ことでしか対処できません。 
 (このサイトを計画した環境省って、非常識の典型だな。 ちょっと工夫してくれたら、ペグなしでテントにテンションをかけられる
  ようにすることぐらい簡単に出来るのにね。 工夫の無いテントデッキって、虚しいなぁ。
  ほんの少しでも昔の匠の技くらい学習して、再開して欲しかったなぁ。)
 

 これまでいろいろ紹介してきましたが、このキャンプ場の最大の欠陥は、落とし穴があちこちにあることです。

 新しく意味が無い側溝が出来たので、夜間の通行には注意が必要です。 子供が怪我をしないかなぁ、、、何考えてんだか環境省!
 こんな山の勾配が有る幕営地に何で木道に近接してこれほど深い側溝が必要なのか? 全く良識を欠けているとしか思えない。

 安全は全てに優先するので、撤去するようクレームを投書したのですが、、、どうなりますことやら!
 怪我人が出てから、責任をどこかに転化するのかなぁ。 どう見ても、ここで夜間に怪我をする人が出ると思うのですけどねぇ。
 

 幕営地への入り口はこちら 太陽の動きを考えながら自分がテントを張る場所を決めましょう。
 

 2006年の6月にはこんなだったのに、キャンプ場再開に向けて不必要な自然破壊が進んでいます。

 意味の無い側溝っていうより危険な落とし穴! この側溝を必要とする大雨が降るのと、子供が夜中に離れたトイレに
 行くために躓いて怪我をするのと、どちらが大事なのかな?
 これを比べれば、そんな尾瀬沼キャンプ場だって、思いませんか?
 

 落とし穴的な側溝は撤去すべきだという意見、それを当局に改善するようにお願いしてみました。 

 でも、その結果は、以下のような結果でした。

 ○× 様
 >
 >  環境省関東地方環境事務所国立公園・保全整備課の◎◎と申します。
 >
 >  返信等、遅くなってしまいお詫び申し上げます。
 >  また、貴重なご意見ありがとうございます。
 >
 >  今回ご指摘のありました尾瀬沼キャンプ場の側溝は、そもそも地形的な問題で一部のテントサイトに水が溜まってしまう
   事から、それを解消するために設置した経緯があります。
 >  側溝の危険性についてですが、現在のところ特にクレーム等がなかったため、認識していませんでしたが、現地の状況を
   確認し、適宜検討していこうと思います。
 >
 >  貴重なご意見ありがとうございました。

  クレーム、、、が必要なんだな! じゃぁ、今回それを入れたのだから、本当に検討してもらいましょう!

 私は評論家ではありませんから、別に事故が起こったからといって、「環境省関東地方環境事務所」を告訴する気はありません。
 尾瀬沼キャンプ場で幕営をしてみて、怪我をする人を見たくない、、、そう思うから改善のメールを送った、それだけの事です。
 (沢山の小学生が訪問します。 怪我は一生の問題だから、それを防止する手立てを皆で考えましょうよ! そう思いますねぇ)
  

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