■ 尾瀬の木道は右側通行か? そんな、ささやかなお悩み事
私が尾瀬沼キャンプ場で幕営をし、帰り道沼山峠から沼山休憩所に戻る為幅広の木道を降りていた時のことです。
当面から二人の若者が登ってきました。 私は、右側通行でした。
そして、この事件は起こったのです。 (事件に巻き込まれる、、、、って、そうそうはないですが、、、チャンスは突然訪れます!)
一人は、向かって右側を!(そう、私の正面から!)
もう、一人は最初の若者から少し遅れて、私に対して左側を登ってくるのです。 (完全に幅広の木道を封鎖状態!)
で、私の正面の若者が言いました。 「山は左側通行なんですよ!」 「知らないのですか?」
すると、即座に私は答えました、「知りません」 (キッパリ!)
若者は呆れた顔をしましたが、私は彼を無視しながらも、彼を避けて下山しました。
すると、背後から「それとね!山では、登り優先なんですよ!」という声が聞こえました。 (これは、正しいです。 私も知ってます。)
「山人」のTシャツを着ている二人が、協同して登山者に左側通行を強要する!! これが、今時の尾瀬の自然なのか???
それも面白い体験でしたが、彼らは私にだけそれを強要したのではなかったようです。
だって、私と同じバスで尾瀬御池まで行った夫婦は、、、「尾瀬は左側通行だったんだ!」と言ってましたから。
 
そこで、尾瀬保護財団に問い合わせてみました。 その回答がこちらです。
Q 尾瀬の(山の)木道はどちら側通行か?
A 町中での車道の通行は、人は右側通行のため、尾瀬でもこれに習って「原則、木道は右側通行」
というのを尾瀬でのマナーとしてお願いしています。もちろん往来の全くない状態で、同じグループの方と
2本の木道に並んで歩くことに関しては全く問題無いかと思われます。
法的根拠の無い、お願いの話しですので、ゆるやかなルールとして存在しております。
また、尾瀬だけでなく登山全般のマナーとして、「登り優先」というのがあります。これはすれ違いが困難な細い
登山道や、悪路などで、登りの方を優先して通行させるという内容です。
このため「木道は左側通行だ」と言った方のご意見は誤りがあるのですが、○○様が下山する際に、
登ってくる若者の通行に支障があるような状況であったとすれば、「山は登り優先」という事を本当は
言いたかったのかもしれません。

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