■ 想い出作り
尾瀬で沢山のカメラマンに出会いました。皆さん立派なカメラを持っていらっしゃる。 重い三脚まで持って入山する気力には
脱帽いたします。
私などはいたって軟弱なので、デジカメだけぶら下げての入山です。
おかげで、立派な写真は撮ることが出来ませんが、枚数だけはとんでもなく沢山撮影することができます。
沢山撮影すると、極稀に「こりゃ、いいわい」と思えるショットもありますからね。
尾瀬で日没を撮影していたときに、三脚付きのカメラを持った親父と遭遇しました。
日没のシャッターチャンスは非常に短いものです。刻々と変化する風景を眺めながら、シャッターを押していきます。
で、その遭遇した親父さんは、ファインダーをちょっと覗いただけで、1枚も撮影しないで別の場所に行ってしまいました。
限られたフィルムの枚数の中で、お気に入りの映像を入れるには、無駄な撮影はしないのが賢い方法だと思います。
でも、太陽が沈む一時に一枚も撮影しないとはね。ちょっと、驚きを感じました。
確かに夕焼けと呼べるほど赤く色づくこともなく、暗くなってしまったのですが、それも風景として想い出の一つだと思います。
プロのカメラマンの場合には生活がかかっているので、ベストショットを撮影するのは必須だと思います。
でも、アマチュアで、尾瀬にそう頻繁に行けない私らにとっては、何でもない極普通の風景は想い出として貴重な被写体
だと思います。
霧がかかって、遠くまでスカッと透明感のある写真撮れなくても、それもまた良いものだと思います。
遠くまでスカッと透明感のある写真は次回に撮ればいいだけです。でも、霧のかかった雨の中の写真はもう撮れないかも
しれません。普通なら天気予報で雨だと、行く気が起きませんからね。
今回は禅庭花(ニッコウキスゲ)の開花に合わせて行ったので、雨の降るしっとりとした尾瀬の風景を楽しむことが出来ました。
雨のおかげで、この時期としては非常に人気のない風景が撮影できたので私としては非常に満足できた尾瀬での修行と
なりました。
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