■ モデル撮影会の不可思議
撮影会に行くと、沢山のカメラマンがいます。 そう云うお前もだろ!と言われそうですが、その通りなのです。
ここは水戸の偕楽園。 梅花の咲く時期、「モデル撮影会」なるものが開催されます。
普段なら幼い子供が、「ここは入っちゃいけないよね!」という場所に入っての撮影が行われるのです!
この日ばかりは、無礼講??? なのかな? そう、思いながらも、私もつい園内に入っちゃいます!
私と違ってみなさん、立派なカメラを持ってますねぇ。 カメラ本体より、何倍も高価なレンズを使うのが当たり前の世界。
更には一人で2〜3台のカメラを駆使して、モデルさんの魅力を引き出そうと、それこそ躍起になっています。
プロならそれも当たり前ですが、、、、素人の世界でも、そんな世界がここにはあるのです。
そんな「リッチ」な世界なので、撮影枚数の多い人は10本ほどのフィルムを使います。 36枚X10本=360枚の撮影です。
このくらいは、暗算で計算ができます。
で、100人のカメラマンがいれば、360枚x100人=36000枚。 すごい数ですねぇ。
当然カメラマンの数はもっと多いのですが、これだけの人に均等に笑顔で目線を流すモデルさんって、本当に「体力勝負だな」と
思います。 付き添いの先生からのポーズに対するご指導に従い、微妙に体のラインを表現しなくてはならないのですからね!
でも、それより不思議なのは、これだけのカメラマンが「撮影した写真の運命や如何に?」と言うことなのです。
もちろん、撮影会ですからコンテストに出すことはあるでしょう。 そうだとしても、組写真だとすると使うのは、3枚程度です。
残りの大半は、ポジフィルムのまま、、、、お蔵入りになるのでしょうか? 個人情報ですから、、、それぞれ自由に任せる世界が
あるようです。
ど素人で、撮影技術を上げるという用途なら利用価値があるでしょうが、300枚も撮ると、撮影条件なんて覚えていられません。
と言ってカメラマンの多くが、データパックを持っているとは、思えないですねぇ。
撮った写真の「お気に入り」だけを、キャビネサイズで焼いても、結構な お値段になることでしょうねぇ。
だって、何台ものカメラを駆使するような方はミスが少ないでしょうから、それだけお気に入りが多くなってしまうのも、
セミプロの性(さが)って奴でしょうからね。
今のトレンドであるパソコンとスキャナーを持っている人は、データを取り込んで、、、、でも360枚のデータを取り込むなんて
膨大な時間を費やします。 私のように下手のうちは良いですが、写真の腕が上がると、、、、嫌になることでしょうね。
なかには、「俺はミスしないから、フィルムなんて1本で十分さ!」という人もいるでしょう。
そういう方は、スキャナー生活をエンジョイ出来る幸せな方だと思います。 銀塩の世界で最後まで、生き残るのは、
こういう感性を持った人達だと思います。 でも、生き残れててもその時に銀塩のフィルムがあるのか?が、疑問ですけどね。
その点、デジカメの場合にはフィルムや現像にお金をかけなくても、気楽にパソコンなどで見ることが出来ます。
が、そうは言っても撮影した画像を何度も見るということはないでしょう。
撮影条件などは、データとして画像ファイルに添付されているので、撮影技術を上げるという用途なら、利用価値が
とてもあります。でも、私の場合最近、条件はカメラ任せが多いので、データを活かしきれていません。
何てこと、ごちゃごちゃ言ってないで、個人の趣味の範疇で楽しんでいる場合には、個人的な価値で利用すれば良い
だけの問題ですね。 私の場合には、ほらこうしてHPで紹介しているので、それなりに利用価値があるのです。
立派なカメラを持っているのだから、使わないのはもったいない話です。でも、使う以上は撮ったものを有効に使いたい
ものです。
将来、個人で写真集を出したり、展覧会を開く予定がある人には作品を撮り貯めしておく必要があるでしょう。
でも、公開の撮影会で作品となるような物を撮ることは非常に難しいことだと思います。
微妙に、目線の外れた写真が多いですからね。そんな写真よりは、横顔を狙った方が魅力的な写真を撮影できる
可能性が高いです。 同じモデル(犬)さんでも、色んな表情をしますからね。
モデルは「舩木 可絵」さんです。
■ まとめ
モデル撮影会で撮影された膨大なフィルムはどうなってしまうのでしょう。保管庫の中で日の当たる日を待ち焦がれて
いるのでしょうかねぇ。はたして、そんな日が来るものなのでしょうか? 他人のことは判りませんねぇ。
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