♪ 茨城の風景 鷲子山上神社=ふくろうの神社 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ 鷲子山上神社 その実態は 「ふくろうの神社」 (2007年11月17日の夜祭り)

 鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)は、栃木県と茨城県との県境にあります。 サイトURL:http://www.torinokosan.com/
 だからその鎮座地は栃木県那須郡那珂川町矢又1948・茨城県常陸大宮市鷲子3627−1なのです。
  

 神社ですからそこには社務所があります。 でね! 普通ならその建物は1つなのですが、この神社の場合には県境にあるので
 社務所も2つあります。

 ライバル関係かな? と、思いますが、栃木県の社務所ではお守りや占いを販売していますが、茨城県の社務所は販売していません。
 ですから、通常の訪問者は茨城県の方を社務所とは気づきません。 でも、屋根を見ると、どちらも社務所だと判りますね!

           栃木側の社務所                                     茨城側の社務所
  

 参道を行くと道の両側に社務所があるのが判ります。 向かって左が栃木県、右が茨城県です。
 

 そんな複雑な場所にある神社の本殿です。 ここへのお賽銭はどのように分配されるのかな?
 そんな、下世話な事を思ってはいけません! 正しく参拝する事がココでは最重要課題なのです。
 (正しい作法、、、これが問題です! 知っていれば、常識ですが、知らないと、、、シチュエーションによっては恥を掻きます。)
 

 古式から伝わる作法を正しく理解して行動できる大人じゃないとね!
 そんなの常識! そんなことを自慢する場ではありません。 今や、マニュアル時代ですから、ちゃんとノウハウは表示されています。
 

 作法をクリアすると、ここでは楽しい時間が流れます。 余裕の心で、紅葉の綺麗なこの時期に開催される秋祭を満喫できるのです。
 2007年11月17日は栃木県の担当で夜祭りが行われました。 翌18日は茨城県の担当です!

 秋祭り、、、で、夜祭り? そうです。 ここは全国でも珍しく昔からの夜祭りが今に引き継がれている地区なのです。
  

 提灯の明かりの下で神事は厳かに続きます。 フラッシュを焚かずに雰囲気を伝えますね。
 

 実際には、本当に暗いのですよ! 本来の神事は、夜間に行われていたのだぁ! そんな、歴史に立ち会うことが出来ました。
 

 神事の最後には、一般の参拝者(私も!)本殿内に入り、敬虔な祈りの儀式に立ち会うことができます。
 

 最後には、餅と豆が栗のお皿に乗せて振舞われます。 それにお神酒もね!
 神様に供えたものと同じものを頂けるのですから、しっかりと味わわないとね。 更には、この栗のお皿は持ち帰りOKです。
 

 そんなこんなで気になる夜祭りですが、2007年は1200年の記念すべき年なので、昼間にもイベントが催されていました。
 祭りには太鼓と鉦(かね)と笛と鼓(つずみ)の軽快な調べが似合います。

 紅葉のチョット寒々しい山間に雅な音が響いていました。 常陸大宮の大和流の皆さんの演奏です。
 

 ピーヒャラ、チンチン、ドンドン、、、ヒャララ、、、これって祭りの醍醐味です。

 ジャズならトリオです。 ピアノ、ベース、ドラムの魅力があります。 音源の幅の広いピアノとそれを支える低音のベース
 それにちょっかいを出すリズムを刺激するドラム、、、西洋ではそんな楽しみ方をしていました。

 でもね! 日本の世界はもっとシンプルなのです。 ドレミの音階的にもシンプルなのですが、その演奏手段も実に
 シンプルなのです。 笛は雄弁にピーヒャラ、ピーヒャラ出来ますが、太鼓は、ドンドン、カッカです。
 鉦(かね)はチンチン、チロリロ、、ですが、音程が高いので全体のリズムを引っ張るパワーがあります。

 シンプルな楽器で演奏しているのに観客を魅了する和楽器の世界って凄いと思います。 それが判る私も、、、え?

■ まとめ

 昼間の様子ってこんなです。 本殿の前には、フクロウが鎮座まします。
 ここはフクロウ(不苦労)にちなんだものが沢山あります。
 

 九十六段の石段を往復すると、フクロウ(不苦労)になります。
  

 気になる夜ってこんなでした。 昼間と違って夜は静かな神社でした。
 でも、神事の最後には神主さん達が大きな声を出しながら、、、参道を登るのですが、、、
 

 クライマックスは千年杉の前での神事です。 屋外なので、暗い中で提灯の明かりだけが頼りのご縁日なのです。
 

 ちょっと話題を変えて、ここにはフクロウのオブジェが沢山あります。
 

  

  

 ココには稲荷や本宮といった本殿以外の建物が沢山あります。 それらを巡る神事が深夜に行われるのです。
 最初は、ここ本宮からスタートします。 その次には、本殿、、、じゃなくて稲荷なのです。 で、千年杉神社へと続きます。
 

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