裏磐梯を知らない人の為に、ちょっとした解説から始めます。
まずは、「磐梯山」のことから、、、
磐梯山(ばんだいさん)は福島県猪苗代町、磐梯町、北塩原村にまたがる山です。
会津富士(あいづふじ)、会津磐梯山(あいづばんだいさん)とも呼ばれています。 猪苗代湖の北にそびえる活火山(成層火山)で
標高は1,819メートルです。
磐梯山の山麓は南が表磐梯、北が裏磐梯と呼ばれています。 表磐梯から見る磐梯山は普通の山なのですが、裏磐梯から見ると、
一変して山体崩壊の跡の荒々しい姿を見せるのです。
この山の凄いところは、この山体崩壊が1888年(明治21)7月15日の噴火時に起こったと言う事です。
山体崩壊により、発生した泥流により北麓の村が埋没するなどの被害を及ぼし461人の死者を出しました。
また川がせき止められ、桧原湖、小野川湖、秋元湖、五色沼をはじめ、大小さまざまな湖沼が形成されました。
その数約300個と言われています。 つまり裏磐梯の景観は、この時に形成されたのです。 そう、ほんの最近なのです。
別な言い方によると、裏磐梯は磐梯高原(ばんだいこうげん)とも呼ばれ、磐梯山、安達太良山、吾妻山に囲まれた高原状の土地を
いう、となります。 今では濃い緑に覆われていますが、、、悲しい過去があったのですねぇ。
 
そんな過去を踏まえて、、、裏磐梯は磐梯山、桧原湖、五色沼、など一年を通じて楽しめるとても風光明媚な場所です。
冬の桧原湖 (ひばらこ) 山体崩壊の跡が凄いでしょ!
凍結した湖面には、ワカサギ釣りのテントがテンテント、、、(判るかな?)あります。
冬の間の移動手段はスノーモービルです。 ワカサギ釣りのテントまで、砕氷船では行けませんから!

カメラで撮ると、雪景色の映像はコントラストの表現がとても難しいのです。 曇りなのに、空気が澄んでミョーに青いですからねぇ。

春の桧原湖 (ひばらこ)
ここでは林間の湿地帯で水芭蕉を見ることができます。 木道が整備されているので、快適に散策が楽しめます。

道路の直ぐ近くに咲いていますので、、、パーキングに車を置いて、散策を楽しみましょう!

雄国沼 (おぐにぬま)
登山が楽しめます。 高度差はあまりないので、初心者でも大丈夫。

春先だとまだ残雪があります。

休憩所がありますが、そこから見る景色って、こんなです。

早春の五色沼 (ごしきぬま)
五色沼は磐梯山の崩落で出来ました。 正面の磐梯山の凹みはこの崩落により生じました。
まだ山は雪に覆われていますが、五色沼湖畔では春の息吹を感じます。


ボートに乗る人のバックには雪の磐梯山が! で、桜も咲いて、、、これって、早春ならではの風景です。

磐梯山って、大きいなぁ。 昔は、3000m級の山が、八百年代に3つの頂になった、、、そんな過去のある山です。
(806年(大同1)に噴火し、それまで3000mほどあった富士山型の山から、現在の3峰になりました。)

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