■ 石臼奮闘記 その19 粗挽きに挑戦 Part3
前回、そば粉を粗挽きにするために、石臼の隙間を確保するべく、スペーサーを入れることを紹介しました。
その効果の程は?というと、確かに粗挽きにはなったのですが、満志粉さんのものに比べるとまだまだきめが細かい!
(と、言うか細か過ぎる!)との印象でした。
そこで、同じスペーサーを2枚入れて、更なる粗挽きを目指してみることにしました。
2枚入れると、石臼の隙間は、、、、そんなことはもうどうでもいいです。
ここまでくると、石臼から出てくる粉がどうかが全てです。理屈や能書きはあとでいくらでも付ける事ができます。
臼を挽くと、なかなか粉が出てきません。しかし、やがて目の粗いそば粉が出始めました。
ひと目で粗いと分かるそば粉が石臼の隙間から吹き出てきます。50gのそば粉が5分で挽けました。
やはり、粉は嘘をつきません。今回はざらざら感のある良いそば粉になりました。 早速、蕎麦掻にしてみると、
満志粉さんとほぼ同じ食感の蕎麦掻になりました。 今回は、篩(ふるい)を使わずに挽いたもの全てを使いました。
これならそばの実の全体を利用することが可能です。甘皮の緑が入った粗挽き粉の完成!で〜ス!
これで、やっと理想といえる粗挽きのそば粉が作れるようになりました。
こう次々とステップアップしてしまうと、間もなく蕎麦打ちに走るしか道がなくなります。しかし、お楽しみはこれからです。
今、蕎麦掻は下ろしショウガで食べていますが、次はちょっと薬味の研究でもしてみようかなぁ。
研究の成果として目指すのは、私の健康です。 そば道の本当の極意がそこにあります。
■ まとめ
粉は嘘をつきません。出来た蕎麦粉と水だけで作る蕎麦掻ですから、結果はすぐに判ります。 失敗しても、それを我慢して食べる責任ははたさないといけませんけれどね。
|