■ 砥ぎ(とぎ)を極める (ナイフを砥ぐ)
私はナイフを2本持っています。 2本も!なのでナイフマニアか?どうかは別として、ナイフが道具である以上、切れて
当然と思っています。砥げば切れる!はずなのですが、この砥ぐというのが結構、いやかなり難しい作業なのです。
砥ぐ、研ぐ、磨ぐ、、、なかなか難しいってことは、字の種類が多いことでも判りますねぇ。
砥石の上で、ナイフの刃を当てる角度を決めて、その角度をキープしながら前後させるだけで、砥げるはずなのですが、
これがとても難しいのです。
基本は、「砥石に対して押す時だけ、角度を決めて押すことです」。 引くときは、砥がない、、、これが基本です!
で角度を決めて、、、まあそれが簡単に出来るようならば、みんなゴルフがもっと上手くなることでしょう。
でもそうなれば面白みに欠けるでしょうね、たぶん。
私の場合、砥石で普通に研ぐと、刃の先端がハマグリの形のように膨らんでしまいます。 これは、砥ぐ時にナイフの
当てる角度が不安定で、ついナイフを甘やかせてしまうからなのです。 刃の先端のほんの数ミクロンを研ぐ世界ですが、
角度がブレルと全てが台無しになります。 ナイフの刃は大きいように思えますが、切るということの為にはその先端の
ほんのわずかな部分ががんばっているのです。 安全剃刀を発案したした人はこの部分だけを交換するようにしたの
ですから、頭が良いですね。
そんな大切なナイフなのですが一度先端がハマグリ型になると、この状態から正しい形に戻すには、非常に苦労して
しまいます。
なので、私はナイフを研ぐための道具を使っています。輸入品ですが、LANSKYというメーカーのものです。これを使うと、
研ぐ角度を一定にすることが、出来るのです。
これのおかげで、致命的な砥ぎの失敗はなくなりました。(LANSKYのセットは5000円ほどします。)
このLANSKYには、目の荒いものから、細かい物まで複数の砥石が付いています。
それらを駆使して、砥ぎ上げていくのです。
それで、最後の仕上げに使うのは、別途購入したARKANSASという名前の砥石です。
アメリカのアーカンサスで取れた自然の砥石です。小さいのに3000円ほどしました。
この砥石に、オイルを付けて砥ぐのです。オイルなんて??ですよね。
日本の場合、砥石には水をつけますが、LANSKYの場合にはオイルなのです。 日本とアメリカの文化の違いかな?
そんな道具を使うなら、これで切れるようになるか!と言うと、それがいまいちなのです。
(完全に理想なとこまで削り落としていれば切れるようになります。でもそれを毎回やっていたらナイフはどんどん
無くなってしまいます。本当はそれが正しい使い方かも!)
最後の仕上げには、もっと細かい仕上げが必要なのです。砥石には粒度により番号が付いています。番号が大きい方が
目が細かいのです。 当然、細かい目で砥ぐ方が表面を滑らかにすることができますが、削れる量は少ないです。
研磨用に仕上げに私が使用しているものは、3Mの精密仕上げ用研磨フィルムです。
この商品には夫々に番号が付いていて、 #1200、#2000、#4000、#8000、#10000です。
研磨剤の粒子の大きさを示すミクロン表示では、12、 9、 3、 1、 0.5ミクロンです。
その中で、私は#4000、#10000を使用しています。
製造元:住友スリーエム パッケージサイズ:縦x 240mm 横x95 商品の重さ:10 g
精密仕上げ用研磨フィルム ラッピングフィルム 極細仕上げ用ペーパー!
3枚入で、 サイズ:93mm x 178mm
http://www.mmm.co.jp/asd/products/lapping/index.html
特徴
細目から極細目、磨き仕上げまでできるフィルム研磨材です。
曲線や平面まで、自由に変形させることが出来ます。
均一で粗キズのない超精密仕上げが安定して得られます。
薄いフィルムなので使いやすい大きさ、かたちに切って使えます。
水、油等と併用できます。
粒度別に色分けされています。
研磨フィルムで仕上げると、刃面が鏡面のように光ります。 光らせるのが本来の目的ではありませんけどね。
仕上げたもので髭を剃ることが出来ます。 うぶ毛が剃れると、研ぐとはこれだ!と思います。
無心になって砥ぐという行為はストレス解消にもなります。でも、にやついていたらやばいかも。
砥ぎを極める! 結果がすぐに判るのでちょっと面白いですよ。
■ まとめ
切れるナイフって、安全です。 だって、力の入れ具合が安定してますからね。 スーッとトマトの皮が切れないようでは困ります。
何とかこの状態をキープしなくては!
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