♪ 尾瀬の風景 御池から登山にて燧ケ岳に登るルート 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ 尾瀬御池(みいけ)から燧ヶ岳に至る

 尾瀬御池(みいけ)から燧ヶ岳に至るトレッキングコースは少し体力に自信のある方になら、お薦めのコースです。
 景色が良いので、とても魅力的ですよ。 隣の山との目線の高さがどんどん変化していきますからねぇ。
 それにこのコースの特徴は、公共機関であるシャトルバスを使わないということです。
 早朝、まだ暗いうちから出発!出来ますし、バス代もかかりません。 すべてを登山者の裁量で決めることが出来るのです。


 スタート地点は、御池の駐車場の奥から燧ケ岳への登山道が始まります。 まずは準備運動をお忘れなく!
  

 登山道の入口(御池駐車場の奥)には尾瀬への入山者のカウンタが設置されています。
 ここを通過すると、ついに私も尾瀬入山者の一員になれたのだと、みょーに感慨深いものがあります。
 ここには熊の目撃情報の看板があったりしますから、見てから登山の開始をしたほうがいいですよ。
  

  500m程歩いたら、そこが燧ケ岳と燧裏林道の分岐です。

 いよいよ、燧ケ岳への登山開始
 燧ケ岳までの4.5kmの登山がここからスタートします。 何だ、たったの4.5kmかぁ。
 夕べの酒は美味かったなぁ!何てことを思っているのも束の間、すぐに急坂が始まり、場所によっては岩場やぬかるみが
 あったり、滑り易い場所もあるので注意が必要です。

 最初のうちは樹林の中の急坂で視界も悪く、噴出す汗をぬぐいながらひたすら登ります。 焦らないで、地道に狭い歩幅で
 ゆっくりと登っていきましょう。
  でも、こんなステキな自然の登山道もありますよ!

 50分ほどで、広沢田代に到着します。残念ながら、ここはそれほど周りの景色が見えるほど見通しは良くありません。
 左は広沢田代の入り口。 右は入り口から、登って来た道を降り返った風景です。
  

 周りの山々の展望はききませんが、池塘の広がる田代の風景を楽しむことが出来ます。ほらね!
  
 訪れる時期により、同じ場所でも異なった風景として楽しむことができます。 同じ場所で風景を撮ると変化が判ります!
  

 ところで、この田代という名前ですが、池塘(ちとう)が広がっている様子が、田んぼの苗代(なわしろ)のように見えるので
 付けられたそうです。

 池塘は湿原にある水溜まりですが、池や沼とは異なります。 湿原では大量の土砂が流れ込むことがなく、枯れた植物が
 作る泥炭層の成長が岸部ほど早い為に中央部は次第に深くなっていく、不思議な水溜りです。
 それで、岸から急に深い池塘があったりするのですね。 それを知らないと、単なる池だと思っちゃいます。
  

 広沢田代を抜けると、また登り坂が始まります。その途中、流石にここまで来れば、標高1986mなので、眼下に
 先ほど通ってきた広沢田代の全貌が見えるようになります。
   
 季節が違えば、雰囲気も違います。 秋の方が森の表情が豊かですねぇ。
  

 ここから少し登ると、熊沢田代です。正面には燧ヶ岳に続く木道が美しく見えます。ヤッホー、俎ー!
 この先ずっとこんなステキなところを歩く事が出来るのかと思うとわくわくしますよ。 お楽しみは、まだまだ続きます。
   

 熊沢田代には大きな池塘があります。 ここではベンチで静かに水面(みなも)のある風景を見ながら、一休みできます。
  

 ここから1時間40分のお楽しみ。 途中、ガレ場があり、浮石が動いたりするので、注意しましょう。
 一部沢に迷い込まないようにと、ロープが張ってあります。 (手すりの為のロープではありません。)
 下りの場合には沢に迷い込み易いのですが、登りの場合はまず間違うことはありません。 とにかく上を目指して歩きます。
  

 再び低木の山道をひたすら登ります。 次第に周りの景色のなかに山肌ではなく、空がなじんできます。
 振り返ると、熊沢田代ももう遥かに下になっています。 正面には会津駒ケ岳も見ることが出来ます。
 (普通、こんな夕焼けは見ることが出来ません。 早朝なら、もっとはっきりとした山並みを見ることが出来ます。)
 

 え、朝の風景を見たい! では、ご紹介しましょう。 ちょっとだけね。 8月半ば、朝日は七入より、右側に上ります。
 ですから、会津駒ケ岳との一体写真は撮ることが出来ません。
 

 最後のはい松の中の迷路のような道を登りきると、俎ー(まないたぐら)です。
 平らな場所は少ないのですが、日光連山や会津駒ケ岳、尾瀬沼などを見ながらしばしの休息です。
  

 山頂からの眺めはとてもすばらしいです。  会津駒ヶ岳、七入の駐車場、沼山峠に向かうバス、男体山、日光白根山、
 日光連山、もちろん尾瀬沼も良く見る事ができます。運が良ければ富士山だって!
 展望が良ければ地図を広げて、見比べると結構楽しむことが出来ます。
  双眼鏡にデジカメを付けて撮影!

        尾瀬沼と日光連山            会津駒ケ岳(雪があると高いのが分ります)
  

 さすがに白根山は立派ですねぇ。 燧ケ岳だって、負けてないですけどね。
  

 ちょっと、カシミールで名前を調べてみましょうね。 奥怒沼山など、なかなか判りませんが、男体山の前だ! 
 

 一休みしたら、正面に見える、柴安グラに行ってみましょう。雪の季節は特に注意。
 上から人が滑る落ちて来たりしますからね。そんな人の巻き添えにならないように!
  

 20分かけて、一度急坂を下り、また急坂を登る必要がありますが、その努力に対して、柴安グラから見える尾瀬ヶ原の
 全貌、正面に見える至仏山が向かえてくれますよ。
 こちらの山頂は、少し広いし、平らな場所もあるので、持参したストーブでらーめんなんかを作って食べると、とてもリッチな
 山の気分を満喫する事ができます。
  

  

 柴安ー(しばやすぐら)から見る至仏山と尾瀬ヶ原は絵のようです。白く伸びる木道が見えますよ。
 

■ まとめ

 御池から燧ケ岳に登るコースはバス等の利用がないので時間的に自由が利きます。 つまり、早朝の行動開始は、自分の
 ペースで始められるってことです。

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