♪ 考える葦 GPSの実力調査 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ GPSの実力調査@燧裏林道

 GPSは自分のいる位置をリアルタイムで教えてくれるし、位置と時刻の情報をログして記録していてくれるので、アリバイの証拠と
 なる優れものです。 それにね、衛星4個により、時刻までバッチリ自動的に合わせてくれるのです。

 そんな優秀なGPSですが、衛星からの電波が届きにくくなるビルの谷間や樹林帯などでは、位置の確定が困難に有る場合もあります。
 その場合は、記録が取れないので、ログはA点からB点に突然飛んでしまうのです。
 (GPSが使っている周波数は水分に弱いので、雲や植物などに影響されてしまうのです。波長が短く、直進性が強いですからね。)

 尾瀬の燧裏林道における樹林帯ではどうかな? ということで、GPSを持って晩秋の燧裏林道を歩いてきました。
 実力を調査するには行くしかないなぁ。 その結果がこれだぁ! 記録は飛んでないで、ちゃんと綺麗なログが残っていましたよぉ。
 

 濃い緑の線が私のGPSが描いた私のアリバイです。 でも天神田代においては、何故か?私のアリバイが成立しない!!

 私は登山道を外れてこんな彷徨(さまよ)いをしたのか。 こりゃ、由々しき問題だ。
 冬山で登山道から120mも外れて行動したら、遭難しても仕方ない状況です。

 西田代から尾瀬御池までは、そこそこの精度が出ているのに天神田代の異変は何なのだ? 宇宙人の陰謀かなぁ?

■ まとめ

 ログの記録を調べると自分の行動を自宅で再現できます。 この辺は濡れた木道が滑りやすかったなぁ。何てね!
 

 国土地理院の地図によると、天神田代の海抜は1530mです。

 ログによると、2007/10/18 14:16:15には私は海抜1559mに居たんだなぁ。約30mもの高度差が有ります。

 そこで撮っていた写真がこれだ。 天神田代は樹林帯じゃないので、ログは正しい!
 この写真を撮影したのは、デジカメの記録では14:14だからなぁ。 とは言え、それはデジカメの日時の設定が正しければですけどね。
  

 昔は「点と線」でしたが、今では「面と立体」、、、もっと判りやすく言うと「地図と衛星」を駆使しての、アリバイ工作がトレンド!

 最近のGPSには気圧計を内蔵しているので、気圧の変化から海抜を測定することが出来ます。

 でも、大気の変化に影響されるような不安定な気圧計を使わなくとも、GPSの機能を使えば海抜が判るのは当たり前!
 衛星4個からの電波を受けて、自分の位置を特定出来るのですから気圧の影響は受けないのです。
 3Dの世界で宇宙空間からの情報で位置を求めてことが出来るので、絶対座標が判るのです。

 そんなハイテクを理解したうえで海抜やら前後のログの記録を見ると、GPSの測位は正常に機能していたようです。
 都会の道路だと誤差は20m以下だからなぁ。

 ですから、これは地図の方が間違っているようですね。 (普通なら、国土地院の地図が正しいと思うべきですが、ここは譲れない!)

 気圧計は、天気の変化を知る為には非常に有効な機能です。 だから、GPSに付いています。
 猫も天気の変化をひげで教えてくれますが、、、山には連れて行けませんからねぇ。
 
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