♪ 考える葦 銀塩写真とデジタル写真論議 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ 銀塩写真とデジタル写真論議  Part3 (風景写真編)

 「風景写真」というジャンルはなかなか難しいものがあります。
 どこかで作品が公開されるやいなや、それはもう”オリジナリティ”を失います。
 公にした瞬間に、情報は皆が知る権利を得るので、作成者にとやかく言う権利は無くなります。
 著作権をわずかに、主張するくらいが、、、僅かに残された権利です。

 風景写真の場合、同じ場所で、同じ日付と時間に何年か通えば同じ写真が撮れる!それは、間違いない! と言うより、もっと良い
 条件で撮れても不思議ではないですね。 計算された(いや、計算出来る)世界がそこにはありますからね。

 作品は銀塩で、記録はデジカメで!、、なんて拘りを持っている人もいますが、作品って、どれほどの価値があるのでしょうか?

 加工して補正した風景写真に価値があるのか? そんなのは人工物だから、価値無しなのか?
 同じ場所に何度も通って10年目にやっと撮影出来た風景と、ど素人が普通に撮ってフォトショップでちょっと加工した映像が
 ほぼ同じだとしたら、価値の差は付けられるのでしょうか?
 合成でやれば、かなりな風景写真が作れます。 それほどレオナルドの時代から「科学」と言うより「道具」は進歩しています。

 自分で写真の現像をしたことのある人は判るでしょうが、銀塩写真の世界においても撮影後の補正って出来るのです。
 プロだって、一枚の絵の中でここはもっと明るく!肌色を健康的に! ここは、もっと暗くして、、、明暗を強調して!!!
 そんな要求をラボに要求するのが、従来の「銀塩の世界」だったのに? 最近の偽銀塩写真論者は、そんなことも知らないで
 ひたすら、デジカメの世界を否定して、、、銀塩(禁煙?)の世界を美しい物として美化したがるのです。

 道具の世界の話題だから、自分で試して自分の感性で判断すべき問題じゃあないかなぁ。
 私の場合、銀塩写真の世界を満喫できる程の金銭的余裕がないし、そんなにして撮った写真を利用できる場もないので、
 デジカメで楽しむことにしました。 (Loto6で、4億円が当たれば、すぐにこんな意見はバシルーラ!ですけどね。)

 ここで、フォトコンテストを見ての感想!

 単なる絵葉書的な風景は価値が無い! いくら、訪れた人が感動してシャッターを押しても駄目なのです!
 そんなもんコンテストの審査員はもっとすごい風景を過去に見てきたのですから、強い感動は与えません。

 尾瀬の場合、池塘に写る空や山、、、更には池にはヒツジグサがアクセント! 空は燃えるような夕焼け!
 寒々と霜が降りた植物や湿原。 普通の人が行かない季節の行動しない時間帯の写真が良いのです。

 山で霧の中を歩くのはとても危険です! でも、風景写真のコンテストではそこで撮ったのを、「価値がある」と言うとです!
 観天です、、、、なんちゃって。

 風景=作品かな? こういう感覚は古い感性の人には、なかなか理解出来ないようですね。
 だから、いつまでも銀塩やフォトコンテストにこだわるのでしょうね。

 私なんて余命幾ばくもないので、そんな事に拘っている余裕はありません。思い出の写真を棺桶に入れて!という遺書を
 残す気はありません。 写真にそれほどの思い入れもないですからね。

 出来れば健康で、年寄りは早起きが取り柄なので素適な風景を見て、ついでに思い出の風景を写真に残せれば良いな!
 と思っています。

 フォトコンテストに魅力を感じない私にとって、風景写真が作品という感覚は理解出来ません。 人間は人夫々です。
 こういう様々な意見がないと世の中面白くありません。正解なんてありません。 考える葦、、、ってなぐらいですからね。

■ まとめ

 銀塩写真マニアの方はデジカメを不当に扱う傾向があります。 どちらも道具なのですから、そう身構えないで対処すれば
 良いだけだと思うのですけどねぇ。 銀塩は、画素数から言えば、XXXX万画素に相当するんだよ!と、得意げに言われてもねぇ。
 それほど、画質に拘ったことを言う人が撮影した物を大量に大判に引き伸ばしているとも思えないのです。

 四切り位であれば銀塩にこだわらなくても、デジカメで十分綺麗な仕上りになります。

 それに最近はポジフィルムを焼くにもデジタルで処理する場合があります。 銀塩マニアさんには許せない!状況です。
 アナログに拘って、「手焼き」を依頼する。 それくらいの写真を撮る銀塩マニアさんが撮る風景って、どんなのかな?
 

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