涸沢の紅葉を見たくて、2010年秋に訪問しました。
涸沢(からさわ)は長野県松本市安曇にある日本有数の氷河圏谷です。
圏谷(けんこくまたはカール(独:Kar))とは、氷河の侵食作用によってできた広い椀状の谷のことです。
日本にも氷河があった時期があったってことが、涸沢に行けば自分の目で確かめることができます。
私がどこにいるかと言うと、こっこ、こっこ 涸沢カールの中央にある「涸沢ヒュッテ」の屋根の上で〜す♪。
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その場所の状況を言葉で表現するとなると、以下のようになります。
その源(みなもと)は穂高岳の主峰、奥穂高岳であり、南側は標高3,000mの稜線である奥穂高岳と前穂高岳を結ぶ
吊り尾根がいわゆる屏風のようにそびえています。 西に目をやるとザイテングラードという名の支稜の先には
穂高岳山荘のあるコルが望め、奥穂高から涸沢岳、北穂高岳へと続く穂高連峰の主稜線が連なっています。
東側には前穂高岳の北尾根の峰々が並んでおり、その先端は標高差1,000mの屏風岩があります。
北側には、北穂高岳の登山路のある南稜とゴジラの背と呼ばれる東稜が伸びています。
涸沢の雪解け水は、涸沢出合で横尾本谷と合流し、屏風岩の北側を横尾谷となって流れ、横尾で槍沢の水と
合流して梓川となって、ここからは緩やかな流れとなって上高地へと下っています。
なかなか伝わりにくいけど、googleだと良くわかります。 3Dで表現されると、地図が読めなくても良いですからね。
地形をマスターしたら、次は映像の世界です。
そんなこんなで、涸沢を訪れるには上高地から梓川沿いに水の流れに逆行して登って行けば良いんです。
スタートは、上高地のバスターミナルからです。 そして、河童橋を通過して、ひたすら歩き始めるのです。

普通の登山者はついつい通過する小梨平キャンプ場ですが、ここから見る奥穂高岳の姿が私はとっても好きなんです。

でも、風景ばかり見とれていても、涸沢には近づかないから、、、ザックを背負い歩くことになっちゃいます。
しばらくは明神岳を見ながら、梓川に沿って緩やかな道を歩いていきます。 歩くほどに山の形はどんどん変わっていきます。

1時間ほどで、明神に到着。 皆さんここで記念写真を撮りますって、、、お前ら!どこに行った? カクレンボしてんのか?

バスターミナルから、ほんの3時間も歩けば横尾に到着します。 20kgのザックを背負って3時間歩けば良いだけです。
山小屋を利用すれば、雨具や少しの装備ですむので、20kgも背負う必要はありませんよ!
ここは、登る人、降りる人、沢山の登山客でにぎわってます。 ザックの大きさを見れば、テントか山小屋かは一目瞭然です。

横尾を過ぎると、いよいよ本格的な登りが始まります。 でも、屏風岩を見ながらのトレッキングです。

朝日の当たり始めた屏風岩を見るには、やはり朝訪れるしかないのです。

本谷橋から先は、本格的な急登が始まります。 だから、ここでちょっと一休み。

これが登山道 だから、底の固い靴じゃないと歩きにくいです。

で、いよいよ涸沢カールに到着です。 カールの底には、涸沢ヒュッテとキャンプサイトが写っているのがわかるかなぁ。

左のほうに涸沢ヒュッテと幟(のぼり)があって、右手にはガレ場のテントサイトがあります。
その下には赤、黄色、緑の紅葉真っ盛り、、、その下ガレ場には登山者の姿がありました。
見えてるけど、ヒュッテまでまだここから、30分ほど歩かないとたどり着けません。 それが、山の掟(おきて)なんです。

ここまで来ると、穂高がほらそこに! ザイテングラードさんにも、こんにちは!

さらに歩いて15分。 下のガレ場から見る涸沢カールには綺麗な紅葉がありました。 これで、めでたし、めでたしってことです。

涸沢には2軒の山小屋がありますが、それを1枚の絵の中に入れて撮ってみました。

手前に写っているのが、涸沢ヒュッテです。 屋根の上では、お食事が出来ます。

涸沢ヒュッテでは、名物のおでんが売られています。 他にも、生ビールやiichikoなんぞも売られてます。

涸沢ヒュッテから見える景色をご紹介! よくニュースで紹介される景色がここからの眺めなんです。
ザイテングラードとは独語で「支稜」「側稜」の意味です。 でも、穂高岳に登るルートの名前となってます。
そこも紅葉していました。 この時期だけのお楽しみな風景です。

雲が多くて、、、青空があればなぁ。 では、ちょっと画像を加工して、、、みました。 え、青すぎる!そりゃそうだ。

では、自然の青空を使って加工した一枚をご紹介です。 この程度なら、1分で加工出来ちゃいます。

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