■ 富士見下から富士見峠を経由して、尾瀬ヶ原に至る
昭和30年代の尾瀬への入山と言えば、このルートだったそうです。富士見峠の近くにあるアヤメ平らには、大勢の
人が訪れ湿原の裸地化が進みました。 その後、木道の整備、湿原の復元作業で回復しつつあります。
歩くと距離が長いので大変ですが、そんな歴史のある登山道です。
スタートは富士見下の駐車場orバス停からです。 駐車場は60台分あり、無料です。
駐車場の先にはすぐにゲートがあり、富士見小屋まで続く砂利道がはじまっています。
ちなみに、小屋の看板を見ると「冨士見小屋」が正しいです。とはいえ、最近の地図では富士見と書かれているので、
以後これに従います。
歩き始めて、すぐに十二曲りというちょっと急登がはじまります。とは言え、車の通れる道路ですから、登り具合は
そうきつくはありません。峠まで、6.3km、2時間30分の修行です。
間もなく、道路の傾斜が緩やかになったと思うと、田代原です。あまり見通しはききません。
ここは、秋には可憐な花がお出迎えしてくれます。
また傾斜がきつくなったと思う頃、「馬洗渕」です。馬洗いという事ですから、そんな場所があるのか?と思って、
沢の方を見ると、池があります。やっと、中間点です。
ほら、写真の右奥に緑の池が!
高度が上がるに連れ、谷を渡る風が冷たくなってきます。喉が渇いてきますが、少し我慢。残り2kmほどの所に
湧き水があります。 立て札には、「元休憩所」とありますが、ベンチも何もありません。あれば良いのにな。
富士見小屋の人が車で登ってきました。いいなぁ。文明の利器は!改めて、現在の生活の便利さを痛感します。
でも、今は自分の足で先に進みます!
登るに、つれて周りの山々と雲とが自分の目線に近づいて来ます。
富士見小屋は5つの登山道が交わる場所なのですが、登山者が比較的少ないです。
ここには、新しく立派なトイレがあります。水場も、100mほど下にあり、夏でも冷たい水が飲み放題!
アヤメ平に立ち寄るのも良いですよ。
一休みしてから出かけましょう! ここから、尾瀬ヶ原まで長沢新道を下りると1時間30分で、竜宮十字路です。
八木沢道を下ると2時間30分で、見晴です。 他にも、鳩待峠、尾瀬沼などにも行くことができます。
ちなみに燧ケ岳からアヤメ平らを見るとこんなです。 富士見峠を越えればもう下るだけだと判るでしょ。
山一つ分下れば、尾瀬ヶ原なのです。
■ まとめ
昔の尾瀬ヶ原へのメインルートですが、最近はあまり利用者がいません。 でも、学生さんには人気のあるルートです。
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