♪ 尾瀬の紹介 観天望気 presents 尾瀬で幕営しま専科 
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■ 尾瀬の紹介

 ”夏 が 来 る と 思 い 出 す 〜 ♪” で、お馴染みの尾瀬!
 誰でも簡単に行けるというイメージのある尾瀬ですが、実際には2000メートル級の山々に囲まれた厳しい自然環境の中にある湿原です。
 有名な尾瀬ヶ原でも、海抜が1400mもあります。 尾瀬沼は1660mです。
 交通手段はいろいろあるので、容易に行けますが、山奥であるのは間違いない!

 

 平均気温4℃、低い温度の為枯れた植物が完全に分解されずに、8000年かけて泥炭層が蓄積して、今の尾瀬ヶ原が出来たそうです。
 (ビジターセンターからの、耳学問ですけどね)
   
  この尾瀬ヶ原画像はカシミール3Dで作成しました。赤い線は登山道です。
  アヤメ平の上空より見たところです。左は山の鼻、正面が中田代くらいですね。

  この全容は燧ケ岳に登ると、正面に至仏山と尾瀬ヶ原が一望できます。 牛首もほら其処に!
  真ん中に真っ直ぐに、木道があるのが判ります。 晩秋、草もみじの時期なので、こんな色になっています。
  沢山の池塘(ちとう)がありますね。 木道から見える範囲ってのは、ほんの一部だと判ります。

  まあそんな事よりここに座って、爽やかな風を感じながら、ボーっと景色を見てるのが私流の楽しみ方なのです。
  

 燧ケ岳からの展望をカシミール3Dでシミュレートしてみましょう。
 場所と季節とレンズの焦点距離を28mmにして、広角で撮影すると、、、、、で、撮影をクリック!待つこと1分で合成画像の完成です!
 尾瀬に行けない時期の、私のお楽しみがこんなことなのです。
  

 すごい! こんな場所なら、昔の人は避けていたのか!!!!と、思うと、そうではないようです。

 群馬県の大清水から三平峠、大江湿原から福島県の沼山峠に至る山道は、「沼田街道」として江戸時代から利用されていたものです。
 昔の人も三平峠を越えて、燧ケ岳と尾瀬沼を見た時には私と同じ感動を味わったのだろうと思うと、感慨もひとしおです。

 尾瀬は群馬、新潟、福島の県境にあります。
 国有地?かなと思いますが、その多くを東京電力が所有しており、水資源として大切に管理・保護されています。
    

 東京電力により、総延長57kmにもおよぶ木道が、湿原保護のために設置されています。
 尾瀬といえば、ミズバショウと長く続く木道というイメージがありますが、ヘリでしか資材を運べない場所なのに、木道を維持、管理して
 いくのは大変な努力のたまものということになります。

 行くとなると山なので、天候が急変することを覚悟して行く必要があります。
 日帰りでも、雨具(ゴアテックスなどの防水透湿素材でできた上下セパレートの物がお奨め!)とヘッドライトは持っていた方が
 良いでしょう。 
 とは言え、山小屋やテント生活に便利なのは、折りたたみ傘です。

 え、山で傘なんて、教科書に書いてないよ!と、思うかもしれませんが、これ本当です。
 テントからちょっと、トイレへという時にレインウェアを着るなんて面倒です。 それに濡れたものはなるべくテント内に持ち込みたく
 ないですからね。 私は、両方を使い分けるようにしています。
  

 団体客ツアーの「ガイド」が革靴などで歩いているのを見ると、「お前、山をなめるなよ!」と言いたくなります。

 夏の雨なんて、シャワーと同じ!なんて考えは、山では通用しません。

 標高が高くなると、100m当たり0.6℃ほど気温が下がります。
 尾瀬は1400mですから、平地より8℃も気温が低いのです。 平地が30℃なら、尾瀬は22℃、、、なら快適ジャン!

 でも問題はここからなのです。 風が吹くと、「体感温度」は低下します。 これは風速1mで、マイナス1℃と言われています。
 つまり、気温が20℃でも「5mの風が吹く」と、15℃のところにいるようなものなのです。
 ましてや、これに雨が加わり着ている服が濡れると、更に寒く感じます。

 ですから濡れない為の雨具は、ウインドブレーカーとしても使えますので、山では必需品なのです。
 自分の汗ですら、体感温度を左右する世界なのです。 だから、高価な速乾性のウェアがあるのですからねぇ。

 いろいろ厳しい事を言ってきましたが、、、
 尾瀬は山男だけのものではないのも事実です。 ちょっと、それなりに気をつければ子供でも行けます。
 湿原には季節ごとの花が咲いていてすてきな場所なので、年間に40万人の登山者が訪れます。
 その多くはミズバショウと秋の紅葉の季節の土日に集中して!ね。
 あとは、夏休みの期間とニッコウキスゲの季節かな。

 そんな状況を調べてから、計画と装備を整えて行く方が余裕をもって行動する事ができるので、自然を楽しむことが
 できますよ。

 尾瀬の周辺にはぶな林が広がっています。 森林浴をしながら健康になるなんて素適だな!
 健康だから歩けるのか、歩くから健康になるのか、いずれにせよ、魅力的な尾瀬なのです。
 

■ まとめ

 尾瀬は山です。 尾瀬ヶ原や尾瀬沼に行くには少なくとも、片道1時間は歩きます。 地図でみればたったの4km。
 その4kmを歩くのは自分の体です。 2時間歩くことができるくらいの体力は維持したいですね。 (結構、これってすごい!)

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