何を隠そう見晴(みはらし)は尾瀬ヶ原の一番奥にあります。 あ、この写真を見れば分かるか!
これだけ離れた至仏山からも見えるってことは、、、山小屋の数多い=利用者が多いってことの確かな証拠です。

最近はデジタルの時代だから、この写真をトリミングして、ちょっと色調を強調して画像の加工をすると、、、その様子がより鮮明に
なります。 少し前なら、なかなか素人が出来なかったことが、今では簡単に出来ちゃいます。 いやー、便利な時代だなぁ。

見晴らしの位置もわかっていただけたので、ここからいよいよ本格的な解説の始まりです。
見晴は鳩待峠や沼山峠、はたまた三平峠(大清水)から入ると、歩いてほど良い距離にあり、ここを拠点として三条の滝へも
容易に行けるので宿泊する人が多いのでしょう。
もう少し詳しく説明すると場所として、鳩待峠から入山して、山ノ鼻、三又、竜宮を経由して、、、
そうねぇ、やっぱ尾瀬ヶ原の一番奥なんです。
至仏山(しぶつさん)から見ると、そのルートが平坦であるのが良くわかります。 燧ケ岳の麓にある、それが見晴です。
キャンパー(そしてその予備軍)の皆さん! 尾瀬では、レンタルのテントはありません。
自分でテントを背負って一番奥まで行きましょう!
そこには、、、そこでしか体験できない、「あの日、あの時に、あの場所で、何故か君が出会えてしまうことになる、、、
そんな体験」がきっとできます。
問題は、それを感じることの出来る感性を私らが持っているかということだと、尾瀬が教えてくれます。
山ノ鼻、竜宮(尾瀬ヶ原)から、木道を歩いて見晴に近づくにつれ、正面には燧ケ岳(ひうちがだけ)の雄姿もどんどん近づいてきて
その迫力を増します。 その燧ケ岳の勇姿の下に沢山の小屋があって、、、それもどんどん近づいて、、、見えてきます。

遠い、、、と、思っていたのに、自分の足で歩けば、歩くほど、確実に近づいてくるのです。 いやー、どこで写真を撮るべきか、、悩みます。
だって、貴重なフィルム、、、行き過ぎてしまったらまた同じ木道を戻らないと、「写真が撮れない!」って、ことですからねぇ。

先ほどまで背にして歩いていた至仏山はもう霞むくらい遠くです。 牛首も木々(拠水林)に隠れています。
至仏山は燧ケ岳に比べると女性的に見えます。 (え、どこが?って、聞かないで!)

至仏山から見晴がはっきり見えるのだから、霞まない至仏山はどう見えるのか? それも気になります。
2010年6月4日にそんな景色を撮影してきました。

小屋の前のベンチで休む人々、奥には山小屋が並んでいます。 看板がありますが、字が消えている!
それだけ皆さんに長く親しまれている場所ってことですね。 お目当てのキャンプ場は南側(地図の左)にあります。

尾瀬ヶ原の見晴は通りすがりのトレッキング愛好者や山小屋利用者、更には私のようなキャンパーまで、色んな人が訪れます。
そうここは、「尾瀬ヶ原銀座」なのです。 そんな言葉はない!ですって? そうですねぇ。 私が作った言葉ですからねぇ。

山小屋の一つである弥四郎小屋から少し奥まったところに、見晴キャンプ場はあります。 一般の入山者(山小屋利用)が
来ない場所で、木立に囲まれたとても静かなキャンプ場です。 朝鳥のさえずりで目覚めるなら、テントを担ぐ辛さも苦になりません。
テント約100張りが設営できます。 一泊 一人 800円 利用の申し込みは、燧小屋です。

区画は決まっていません。 風水を考えて、好きな場所に幕営可能です。

とはいえ混む時期には、静か?とは言えませんが、同じ尾瀬を楽しむ仲間達ってことですね。
中にはマナーの悪い人もいますが、こればかりは個人のモラルの問題ですからねぇ。

気になる炊事場とトイレ
炊事場は2006年の雪害により破壊されてしまいました。 なので、現在はありません。(左の写真の場所にあったのですけどねぇ。)

休憩所&トイレは立派でしょ! キャンプ場に近いのでとても助かります。

但し、燧小屋に近い場所にある発電小屋やトイレからはモータ音がしています。
昼間は他の音(鳥の声)で気付きませんが、夜中になって周りが暗くなり、静かになるとちょっとばかり気になります。
発電小屋やトイレには夜中も明かりが点いていて、全くの暗闇にはなりません。
夜中にトイレを利用するには目印となるので便利だ!とは、思いますが、音や光に神経質な人は少し離れた場所に
テントを張りましょう! 普通なら、疲れていてこんなことは気にならないで、寝てしまいますけどね。
テント場の奥から見るとこんなです。右の建物がトイレ。近くに休憩所と自炊場(水場)があります。

ではここでキャンプ場以外の話題をちょっと! 見晴は山小屋が多いだけあって、売店も充実しています。

缶ビール450円 ロング600円。 ボッカさんやヘリで荷物を運ぶので、この価格は妥当ですねぇ。
でも、ペットボトルでお茶!、、、こりゃ、ちょっとやりすぎ!だよなぁ。
皆さん、水の美味しい尾瀬なので、各自抹茶を持っていきましょう。 そうすれば、100%飲めて、ゴミが出ません。

それでは、ドリップされたコーヒーでも飲みながら、じっくりと三条ノ滝までの行程を考えましょう。

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